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2013年10月11日 09:14

【投稿レポ】FTISLANDがZeepに帰ってきた!(2)

(ライブレポ(1)より続き)FTISLANDのライブで恒例なのは、中盤の企画コーナー。これまでもダンスやパートの入れ替え、ソロステージなどの企画でファンを楽しませてきたが、今回は「全員が歌う」というテーマのもと、3曲が披露された。

1曲目はホンギ主演の映画『フェニックス~約束の歌』日本語版テーマソングの「オレンジ色の空」をホンギとミンファンのボーカルで。FTISLANDの演奏でミンファンがコーラス以外の歌声を披露することはあまりないが、ミンファンは昨年から『光化門恋歌』『宮』と2本のミュージカルに出演。その経験で培われた見事な歌声を披露し、ホンギと並んでオレンジ色の照明に照らされながら立つ2人の歌に会場は魅了された。

2曲目はジェジンのソロで「You Are My Life」。ホンギとダブルボーカルを務めるジェジンの歌唱力は定評があるが、柔らかく広がりのある歌声はさらに幅が出て、穏やかに歌いあげるバラードは、ロックバンドのライブであることを忘れさせるほどの魅力があった。

3曲目はスンヒョンとジョンフンによる「Beautiful World」。スンヒョンがギターを、ジョンフンがピアノを弾きながら2人でバラードを歌う。2人だけで奏でるアコースティックなサウンドは、いつものFTISLANDのサウンドとはまた違った雰囲気があって、FTISLANDの音楽性の広さを知らされる。

デビュー当初からこの企画のコーナーはあったようだが、そのころは演奏できるレパートリーもまだ少なく、それを補うためのものだったと聞いたことがある。だが、今ではそのコーナーがFTISLANDの実力や多様性を示すものになっているのは興味深い。

後半は観客も巻き込んで、ノンストップステージ。新曲の「Falling Star」「BEAT IT」「FREEDOM」などは、これからのFTISLANDにとって、代表的なライブ曲になるだろう。客席の掛け声やコーラスを味方につけてどんどん盛り上げていく。何度もホンギが「歌って」とコーラスを促すシーンがあって、会場全体が歌声に包まれる。

MCは、トークというより、メンバーのじゃれあいをしているシーンが多くあった。FTISLANDらしいメンバーの仲の良さが見受けられ、MCの内容についても「今ではほとんど台本はない」というホンギ。その日、その時の気持ちで話したいこと、伝えたいことを喋(しゃべ)っている、と話していた。あまりのリラックスぶりに、またホンギの「爆弾発言」がどこかで出るのではないかと、ファン達も不安半分期待半分でドキドキしていたのではないだろうか。今回は残念ながらそういう話には至らなかったが。

ラストソングの「いつか」、そしてアンコール曲の「STAY」「Raining」「Tresure」と、最後はバラードでまとめた今回のライブ。夏の「走る」ツアーとは違っていたが、ステージと客席が一体になって作り上げたライブという感想がふさわしい温かい気持ちになれる2時間だった。最後の曲の「Tresure」の時には客電をつけ、ギターの伴奏だけで観客がコーラスをするシーンもあり、ライブを観に来たというより参加したという気持ちになれる瞬間だった。

最後の挨拶の時に、ホンギが「(客席が見えるようにスポットライトを)消して」とスタッフに言って、まさにステージとフロアが一体になる。「みんな幸せ?おれも幸せ!」そのホンギの言葉が、このライブの温かさを物語っていた。

「これから飲みに行く!」と言っていたホンギ。初めての北海道ということで、メンバーはグルメもいろいろ楽しんだようで、ツイッターには、ジンギスカンやスープカレーを楽しむ姿もアップされていた。

韓国はもちろん、多くの国々で活動をしているFTISLANDだが、バンドとしての彼らを育てた地として日本での活動が多いのは、日本のファンとしては嬉しいことだ。また札幌を含め、地方都市でのライブを開催して欲しいと思う。デビューから6年。「アイドル」という枠で見れば長い期間なのかもしれないが、「ロックバンド」という枠で見ればまだまだ駆け出しの彼ら。彼らが望むように「アイドル」らしさを持ちながら「ロックバンド」として成長していくFTISLANDをこれからも見守って行きたい、一緒に楽しみたいと実感できる今回のライブだった。

11月には、韓国でフルアルバムがリリースされるというFTISLAND。まだまだ走り続ける彼らだが、今回のツアータイトル「REPLAY」のように、時には過去を振り返りながらまた大きくなって行く彼らに期待したい。

■ 【ライブレポ】FTISLANDがZeepに帰ってきた!(1)

(写真:FNC公式ツイッター、チェ・ジョンフンのツイッターより)

※ このライブレポートはライブ参加者による投稿レポートです。

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