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2013年11月26日 07:44

東方神起、再結成で韓国経済を救うことが出来るのか? 

東方神起は、先週末の23日、24日に日本で開催したファンミーティングを無事終えた。来月の26日と27日には、デビュー10周年の記念公演もソウル市内で控えている。そのような矢先、明洞(ミョンドン)に本店を構える焼肉チェーン店「オダリチブ」の代表取締役パク・サンヒョン氏が、明洞を中心に、東方神起再結成祈願の1人デモを行い話題を集めている。

パク氏が、なぜ1人で東方神起再結成祈願と称するデモを行なうことになったのか。背景には彼の経営するレストランがある明洞が、最近一変してしまったことが原因のようだ。ソウル特別市中区に位置する韓国を代表する繁華街、明洞を訪れる日本人観光客数の割合が、ここ数年で50%も減少してしまった。かつて東方神起が、日本で一大ブレークを起こした2008年から分裂するまでの2010年の明洞は、明洞史上最高の好景気だった。今の明洞には、その当時の面影はない。

ここ数年における日韓の歴史問題と政治的関係が一向に改善されないまま、悪化の一途をたどっていることが原因で、日本人観光客の減少に繋がっているようだ。

確かに、2008年から2009年に掛けての東方神起の日韓間における活躍は著しかった。かつて韓国は日本から近くて、遠い国と言われ続けていた。しかし、東方神起の日本での活躍と比例するように、韓国と日本の距離間は、精神的部分が一気に縮り、距離的にも精神的にも、韓国と日本の距離は縮まったかのように見えた。

パク氏は、「東方神起が、再結成を通じて文化交流の伝道師としての役割を果たしてくれたることに期待している。だから、1人でこのようなデモを計画した」と語る。また、「東方神起は、単なる人気アイドルグループではなく、東方神起の分裂は、国宝級の文化財が失われ、国内の大企業が1つ空中分解された以上に国家的損失だった」と述べた。

一方、東方神起の再結成に異論を唱えるファン達も多い。東方神起は現在、ユンホとチャンミンで活動を行なっている。彼らは、東方神起というグループを過去の遺産にしないため、汚さないように、大きなプレッシャーをバネにして、2人で東方神起を再始動させた。2人の東方神起は、過去の東方神起の偉業を、次々と塗り替え続けている。東方神起というグループがドラマティックな過去を持つが故に、東方神起を去った元メンバー達と、残留したユンホとチャンミンのファン同士の争いも尋常ではない。

日韓の文化交流の伝道師という名のもとに、事情があって分裂した5人の東方神起を元の鞘に収めるのはそう簡単ではない。そして、5人の若者の意思とは別に、もし、国家の利益のためにだけに東方神起を利用しようとするならば、そのような行為はファン達を失望させるだけに留まらず、明洞へ日本人観光客を誘致したいというパク氏の本来の目的が、真逆のベクトルに働くような気がしてならない。

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