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2013年11月27日 10:31

CNBLUEチョン・ヨンファと見るロマンチックなソウルの初雪

CNBLUEのチョン・ヨンファ演じるパク・セジュが手を伸ばした先に舞い降りてくる白い雪。ドラマ『未来の選択』でのワンシーンだ。

今月18日に韓国ソウルでは、初雪を観測した。韓国における初雪は、特別な意味を持っていることをご存知だろうか。私達がその理由を見ることができる有名な韓国ドラマがあるのでご紹介しておこう。

今年、日本における韓流ドラマ10周年を記念して行われた人気投票で、ダントツ1位だったドラマ。そう、『冬のソナタ』だ。『冬のソナタ』を知らない日本人はいないといってもいいくらい、日本で韓国ドラマを広めた作品としての意味は大きい。主演のペ・ヨンジュンは、「ヨン様」として日本のお茶の間にもその名を定着させた。

その『冬のソナタ』を紹介するときに、必ず使われたシーンがある。ヨン様巻きと、当時言われたマフラーを巻いたペ・ヨンジュンが街中を歩いてきて、ふと空を仰ぐと降ってくる雪を手のひらで受け止め、微笑む。それを見ていたチェ・ジウは、死んでしまったはずの恋人にそっくりな彼に衝撃を受ける、という場面だ。

その時の2人の周囲の街の様子を覚えているだろうか。雪が降り出して冷え込んでいるだろうに、街中は人で溢れ、妙に賑わっていたはずだ。それには、韓国ならではの理由があったのだ。

「好きな人と一緒に初雪を見ると、恋がかなう」

そんな言い伝えが韓国にはあり、初雪が降りそうになると、恋人同士は連絡を取り合ってお気入りのレストランに予約を入れたり、デートに出掛けたりするという。冬の始まりの一大イベントなのだ。

この背景を知って韓国ドラマを見ると、また印象が変わってくるのではないか。冒頭の『未来の選択』もそうだったが、ヨンファは現在放送中のドラマも含めて、過去3本のテレビドラマに出演し、そのうち2本がこの初雪のシーンを取り上げている。

『未来の選択』と『美男<イケメン>ですね!』の撮影、放送時期が同じ秋から冬のシーズンで、ドラマの背景に広がる季節も同じなのだ。誰もが持っている美しくも物悲しい雰囲気が似合う季節だ。

『未来の選択』では、ヨンファはパク・セジュというテレビ局の現場で働くVJという仮の姿とテレビ局経営者の跡取りという二役を演じ、ヒロインから離れていかなければならない立場で、走る車の中から伸ばした手で初雪を受け止める。暗い夜のハイウェイの中の雪は印象的だった。

『美男<イケメン>ですね!』でも、初雪は夜だった。ヨンファはカン・シヌというアイドル歌手を演じ、ヒロインのそばで彼女を励まし、見守り続けた。が、彼女の選んだのは彼ではなかった。そんななかでの恋人のフリをすることになった時に作った、2人の仮のラブストーリーを話す公園で降り始める白い雪。何もない駐車場の壁に車のライトで照らされた2人の長い影。ポケットに手をつっこんで、微笑んでいるのに、なぜだか泣いているように見えるこの時のカン・シヌに、ファンは胸を締め付けられた。

初雪は明るい未来へ続く約束をする日。恋人たちのロマンチックな日だ。ヨンファは、この初雪でのそんなシュチュエーションを夢見る女性達を逆手にとったような切ない表情と演技で、視聴者を完全に虜にしてしまったのだ。冬のソウルは、厳しい寒さだ。が、そこにヨンファがいると思うと、同じ空の下に立ってみたいとも思わせてくれる街なのだ。

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