【投稿レポ】CNBLUE、チョン・ヨンファはやっぱり雨男〜アリーナツアー福岡公演を盛況裏に終了〜

チョン・ヨンファは雨男。そんな噂めいたものがファンの間にはあったが、今回の福岡公演では、それが確信に変わったようだ。

福岡は、雨だった。公演中のトークで当のヨンファが、「今日は雨ですね」と言うと、客席からは、「誰のせいでしょう」といった雰囲気が溢れて、ヨンファが自分かもしれない、とばかりに、身分の胸を押さえてみせたのだ。この時から、今福岡に降る雨は、今回もいろいろなものを連れてきていたことをファンは知ることになる。

今回の公演はイレギュラー続きだった。機材に故障が起こったらしく、ギターのジョンヒョンの演奏する音が出なくなって、とうとうギターを下ろして、片手でマイクを握り片手を腰に当てた格好で歌いだした。その前に、ヨンファもギターを弾かずに両手をジーンズのポケットに入れたようなポーズで歌っていて、皆珍しいことだと見ていたので、最初から何らかの異常があったのかもしれない。

が、このトラブル後、再開したステージを瞬く間に盛り上げたのは、ヨンファだった。思っていたようなステージ展開にならなかった分を少しでも取り戻そうとしたのかのように、ヨンファの脚の動きがいつも以上に軽やかになる。スキップなのか、跳ねているのか白いスニーカーが目立つくらいによく上がる。ファン言うところの謎のダンスは、いつも以上に絶好調で、メンバーと絡みながら動き回り、舞台袖に伸びている坂を駆け上って、2階席にいる観客へのサービスも熱かった。投げキッスの雨がいたるところに降り注ぐ。

今回のメンバーの衣装は、久しぶりのジョンヒョンのチェックシャツ。ヨンファはTシャツの上に黒チェックのジャンパー風の上着を着ていた。上着を着ているのはヨンファだけで、ただでさえ汗っかきの彼は3曲目あたりでひとり、額に汗が光る。が、なかなか脱がずに頑張っていた。実はその下のTシャツの絵柄がヨンファにしては珍しいスカルっぽい顔を描いたもので、スカル好きのFTISLANDのイ・ホンギのことを思い出させた。彼の負傷でFNCファミリーコンサート『kingdom』は延期となり、日本にいっしょに来ることのできなかった彼を連れてきたつもりで着ていたのではと、深読みするファンもいたようだ。

福岡を話題にして盛り上がったのは、ジョンシンのラーメン話。ジョンシンは、「ラーメンおいしい。8月にZeppツアーで福岡を訪れた時にも行ったラーメン屋の本店にゆうべも行って来ました」とすごく嬉しそうに言うと、ジョンヒョンが「それは、あなただけ」と切り返すが、ヨンファは盛り上げた。黒いタオルを頭に巻いて「ラーメン一丁！」という大きな声に会場は笑いに包まれた。

ご当地ソングもまだまだ健在。ギターを抱えたヨンファが最初は、福岡という言葉をなんとかメロディに乗せようと一語一語を引き伸ばして歌っていたが、そのうち繋がってできた曲はもろに、「福岡。ふーくーおーかー。ふくーおぉか～」「それ、おかしいから。それ、演歌だから」とジョンヒョンに突っ込まれる始末。そう、まるで飲み屋街の流しのお兄さん。ヨンファのサービスの多種多様さには、驚かされる。

「最終公演だし、トラブルもあったから頑張ります」というわけで、アンコールは特大サービスとなった。アンコールだけで1時間以上の時間を使ってくれている。曲数にして10曲。「なにがいいでしょう、なんでもやりますよ」と客席にリクエストを募り、『ノンネゲパレッソ』や、『ラブ　ガール』を始めた。客席との一体感、盛り上がり方も半端なかった。最初のトラブルからノリが悪いように見えたジョンヒョンも、ラストソングの『Starlit Night』では、声をつまらせ泣いているようだった。今年最後の大きなステージとあって、駆け抜けてきた2013年のいろいろなことが頭と胸をよぎり、感極まったのかもしれない。

公演中に降っていた雨は、夜半にみぞれとなり、朝の福岡空港は雪になっていた。彼らは雪のなかをソウルに飛び立っている。やっぱり、さすが雨男ヨンファ。おしゃれなクリスマスプレゼントを置いていった。

「メリークリスマス＆ハッピーニューイヤー」

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※ このライブレポートはライブ参加者による投稿レポートです。

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