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2014年01月25日 01:34

【レビュー】BIGBANG T.O.Pの3年ぶりの主演映画 『同窓生』

BIGBANGのT.O.Pが3年ぶりに主演した映画『同窓生』がいよいよ1月25日公開! 前作『戦火の中へ』で演じた学生兵のリーダー役の演技が絶賛され、数々の映画賞で新人賞を受賞したT.O.Pが今回演じるのは、妹の命と引き換えに北朝鮮の工作員として殺し屋になる過酷な運命を背負った19歳の少年。身体を張った激しいアクションに挑戦している。

T.O.Pが3年前に演じた作品『戦火の中へ』と今回公開される新作『同窓生』、作品を観ながら沸き起こる感情は、どこか共通している。不条理にも戦いの最前線へと送り込まれてしまった学生兵と工作員、両作品ともT.O.Pが演じた主人公は、自ら率先してその仕事を選んだのではない。選ばざるをえない状況下で、その青年は殺らなければ自分が殺られてしまう世界の中で、それでも「人を殺めてしまうこと」に激しく動揺し、自分自身を嫌悪し、苦悩している。だからT.O.Pの演じる芯がピュアな青年に対して、観る側の感情もぐーっと引っ張られ、何度も何度も、どうかお願い、死なないで!と祈るはずだ。

『同窓生』でT.O.Pが演じたミョンフンは北朝鮮の若き工作員。ミョンフンはたった一人の家族である愛する妹を守るために工作員になるしか道がなかった。それ以外の選択肢はなかった。汚名を着せられ殺された工作員の父親が原因で北朝鮮の収容所に監禁された兄妹。兄・ミョンフンは妹へイン(キム・ユジョン)を守るために、工作員となって韓国に潜伏し暗殺指令を遂行することを命じられる。妹に「必ず迎えに行く」と固く約束し、韓国に潜入するが、まだ10代のミョンフンは暗殺という行為に恐怖し葛藤を抱えながら、身の上を隠して韓国の高校に通う。

そこで出会ったのが、同じクラスの隣の席の女の子、ヘイン(ハン・イェリ)だ。妹と同じ名前のクラスメイトは明るく、いつも前を向いている。彼女といる時のミョンフンは、本来の少年の顔に戻った。ヘインには夢があった。やりたいこと、行ってみたい国・・・彼女は楽しそうにミョンフンに語って聞かせた。でも工作員として任務を全うしなければいけないミョンフンには自分自身のやりたいこと、行ってみたい国、なんて考える余裕はない。

「どうしてあなたには秘密が多いの? 私たち友達でしょ!?」とへリンに言われても返す言葉がない。ミョンフンは国からの任務を背負っているが、そんな大それたことではなく、唯一の家族である妹と一緒に平穏に暮らしたいというささやかな夢のために戦っていた。だが、次第にミョンフンは追い詰められていく。ミョンフンが2人のヘインを守るためにとった選択とは・・・。

この作品は、ミョンフンが任務のために戦う壮絶なシーンと、学校に通う制服姿のシーンで、画面の明るさも表情も明確に分かれている。そして、ミョンフンは自分の言葉で自分の思っていることを口にする機会は少ないが、彼を取り巻く景色の中で、誰かを信じること、誰かを守りたいと思うこと、誰かのために生きたいと思うこと・・・シンプルだけど簡単ではないそれら全てを「同窓生」というタイトルが凝縮してるみたいだ。置かれている状況は悲惨でも、頭の中で想像すること、夢を見ることは自由だ。へインのアパートの小さな水槽の中で泳ぐ金魚をぼーっとのぞきこむミョンフンは、その小さい世界の中が全てである金魚を不自由と思ったのか、或いは小さいけどそこでは自由に泳げる金魚を羨ましいと思ったのか?ちょっとしたシーンにも思いを馳せてしまう切ない作品だ。

11月にパシフィコ横浜で行われた映画『同窓生』のイベント前の記者会見で、T.O.Pは3年ぶりの主演について「この作品は1年かけて撮影し、準備にも4ヶ月ほど費やしました。僕が演じるミョンフンという人物を、僕の解釈で繊細にデザインして役作りをしました。みなさんにどのように観ていただけるのか、期待と緊張でいっぱいです」と話した。準備は主に武術。クラブマガという武術の訓練を1日4時間続けた。そうして身に付けた武術が、1対1で戦う緊迫したシーンに迫力とリアリティを与えた。

(Text:kiyori matsumoto)

■映画『同窓生』

2013年/韓国/114分/監督:パク・ホンス/キャスト:T.O.P、ハン・イェリ、ユン・ジェムン、チョ・ソンハ、キム・ユジョン/配給:エイベックス・エンタテインメント

https://dousousei.jp/

■1月25日より全国ロードショー

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