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2014年04月23日 00:00

【投稿レポ】東方神起ユンホも友情出演したBoA主演映画『Make Your Move』全米ロードショー公開!

BoA主演のハリウッド新作映画『Make Your Move』が18日、全米で公開された。韓国が誇るエンターテイナーBoAが、ハリウッド映画で本格的デビューを果たした。4月の終わりだというのに、まだまだ肌寒いニューヨーク、エンタメの聖地、タイムズスクエアにあるAMCシアターで、この映画の初日を観ることにした。同映画は、2011年に映画の予告があったが、今回公開されるまでに、時間がかかった分ファンにとっては待ちに待った公開だった。

ニューヨークにあるAMCシアターは、大きなコンプレックスの中に、大、中、小のシアターが幾つも(約20劇場)分かれて混在している。『Make Your Move』は、その中の比較的小さい規模(約100定員以下)のシアターで上映された。

筆者が、シアターに着いたのは開演5分前でシアターの中には、10人前後のオーディエンスが既に、スクリーン中心に塊って陣取っていた。その塊ったオーディエンスの中を、こじ開けながら画面ほぼ中央の座席を確保した。辺りを見回して見ると、白人の老夫婦、アメリカ人の学生らしき人々などで構成され、アジア人は筆者と友人だけであった。その後、開演ギリギリに雪崩れ込むように、ヒスパニック系(ヒスパニック系とは、南米出身のスペイン語を話す人たちのことを指す)の観客がシアターに入って来たので、シアターの席は8割は埋まった。

ストーリーをネタバレしない程度に説明させていただくと、ロミオとジュリエット風なストーリーを、現代のニューヨーク、ブルックリンに置き換え、最後は典型的なハリウッド映画でザ・エンドという流れであった。

正直ストーリーはとても単純で、脚本をもう少し変えることによって、仕上がりは違った映画になったのでは?という勿体なさを感じながら観た。例えば、ドニー(デレク・ハフ)には、なぜ故郷からわざわざブルックリンに出て来てダンスをする、という生い立ちのストーリーがあるのに対して、アヤ(BoA)の方には、なぜか全く生い立ちのストーリーを見せる場面が無かった。観客はアヤがどうしてニューヨークで、和太鼓のパフォーマンスをする意味を知りたくはないのであろうか?ニューヨークを拠点に実際活動するCOBUというパフォーマンスグループを、題材にした映画であるのに、その意味が生かされていなかった点が非常に残念であった。和太鼓は、劇中の中でもかなり重要なエレメントであったのでは?ただ、その重要な部分が何なのか?映画を観ただけでは、観客には伝わらないのではなかろうか?

一方、BoAの相手役、デレク・ハフ(ダンス・ウィズ・ザ・スターズ2008年シーズン7のチャンピオン)のタップダンスは、見事であったし、アジアの歌姫BoAのダンスシーンも圧巻。そして、ふたりが一緒にダンスするシーンは、間違いなく美しく滑らかで優美で、単純にダンスシーンを見て楽しむことが出来た。

一方、劇中のワンシーンで、東方神起が歌うドラマティクなダンスミュージック『Runnin on Empty』をバックに、一際特別なオーラを放ちながら踊るダンサーがいた。そのダンサーこそ東方神起のユンホだった。クラブで踊るダンサー役、ほんの数分の1シーンを特別な一瞬にしてしまうユンホという人は、天性のエンターテイナーだと改めて確認させられた。それから、忘れてはならないのが、ユンホのダンスシーンで会場全体から、大きな歓声がシアターに轟いた。アジア人の観客が殆どいない中で、聞こえた歓声には、大きな意味があると思った。なんだか、この人種のるつぼニューヨークで、東方神起を好きな人たちがいるということが、純粋に嬉しかった。

ストーリーに奥行きがもっと欲しかったという欲もあるにはあるが、総体的には楽しいダンス映画になっていた。SMエンターテイメントのアーティストが参加したOST(オリジナル・サウンド・トラック)が、良い意味で映画にスパイスを効せているので、日本でも観る機会があれば、是非、観て聞いて、今のニューヨーク・ブルックリンを疑似体験していただきたいと思う。

※ このイベントレポートはイベント参加者による投稿レポートで、KpopStarzの見解・意見等を反映するものではありません。

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