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2014年04月26日 03:13

【旅客船沈没事故】韓国中が泣いた、犠牲者らが家族や友人に送ったSNSの最後の愛のメッセージ

16日に発生した旅客船セウォル号事故当時に乗っていた乗客らが家族や友人に送った携帯電話の最後のメッセージがオンラインコミュニティ掲示板などで公開され、韓国中の人々の胸を打ち、涙を誘っている。

この日、セウォル号に乗っていた檀園(タンウォン)高校の女子生徒シンさんは、船が傾き沈没している状況で父親に「お父さん心配しないで。救命胴衣を担いで、皆一つになっているから」と伝えた。

これに父親はすぐに外に出るようにと返信したが、シンさんは「あまりにもひどく傾いて動くことができない。もっと危険。今歩いて行くことができない。廊下に皆いる」と緊迫した当時の状況を伝えた。しかしシンさんの生死は確認されておらず、これが最後のメッセージとなった。

檀園高校の男子生徒シンくんは、母親に「お母さん、僕はもう言えないかもしれないと思って送信する。愛してる」というメッセージを送り、母親は当時の状況を知らず、「私も愛している」と伝えた。その後事故の知らせを聞いた母親は、すぐに珍島(チンド)に向かい、幸いこの生徒は救出された。

また、2年生のあるクラスの担任教師ナム・ユンチョルさんは、カカオトーク(モバイルメッセンジャー)のグループチャットで「必ず生きて会おう、みんな愛している」という言葉で学生を最後まで励ました。しかし、ナム・ユンチョルさんの遺体は17日午前、発見され、葬儀場に移された。

ある女子学生はお土産を買うことを約束した従妹に「お姉さん・・・お土産を買ってあげられないみたい・・ごめんね」というメッセージを送った。これに従妹は「どうしたの?」という返信を最後に返事はなかった。

また、演劇部のグループチャットでは後輩たちに残した先輩の最後のメッセージも公開された。「僕が間違ったことがあったら全部許してくれ。愛してる」というメッセージに後輩が「兄さん、会いたいです」という返信をしたが、先輩からの返信はなかった。

これらのメッセージは、韓国以外にもCNN、ニューヨークタイムズなど、世界各国の主要メディアで、取り上げられセウォル号の惨事を主要な記事として報道された。

一方、珍島(チンド)海上沖で発生したセウォル号沈没事故は25日、犠牲者が185人、行方不明者は117人となった。

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