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2014年06月04日 11:24

セウォル号の実質的オーナー、フランスに政治亡命を試みるも失敗

セウォル号の実質的オーナーであるユ・ビョンオン前セモグループ会長が政治亡命を試みたが拒否された事実が明らかになった。

3日、仁川(インチョン)地検特別捜査チームによると、約1000億ウォン(約100億円)の横領および背任と脱税疑惑を受けているユ・ビョンオン(73)前セモグループ会長が最近、フランスで政治亡命を申請したが、拒否されたことが分かった。

事件を捜査中の仁川地検特別捜査チームは同日、「最近、匿名の人物が韓国駐在の某大使館にユ氏の政治亡命の可能性を打診した」とし、「この大使館では、単純に刑事犯だという理由で亡命申請を拒絶したものと聞いている」と伝えた。

続いて、検察は「ユ氏はセウォル号の惨事を引き起こした刑事犯に過ぎないため、どのような名目でも亡命の申請の対象となることができない」とし、「このような事実を、各国の外交公館にきちんと説明してくれることを外交部に要請した」と明らかにした。

現行の難民の地位に関する国連条約は人種、宗教、国籍、政治的意見などを理由に迫害を受けるおそれがある者を難民と規定し、自由が脅威されるおそれがある地域に追放したり送還はならないと明示している。

キリスト教福音浸礼会(別名:救援派)の実質的最高指導者であるユ・ビョンオン前会長は、宗教的迫害などを理由に亡命を打診したと推定されている。

検察は、「国際法上ユ前会長は、難民に該当せず、現在拘束令状が発行されて逃走中なので、亡命を口実にユ前会長の逃避を助けた人は犯人逃避に明らかに該当し、厳密に司法処理する予定」と付け加えた。

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