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2014年06月11日 12:14

【旅客船沈没事故】初公判で船長側 「可能な救済措置を履行した」と主張

4月16日に発生した韓国の旅客船セウォル号沈没事故で、乗客だけを残し脱出した船長イ・ジュンソク被告をはじめとする乗組員15人の初公判が10日、光州(クァンジュ)地方裁判所で開かれた。

光州地方裁判所は同日午後2時、殺人などの疑いで拘束起訴された船長ら4人、業務上過失船舶埋没または業務上過失致死傷などの罪で起訴された11人など被告人15人の最初の公判を行った。

この日、船長側の弁護人は「事故直後、怪我をした状態で可能な救済措置を履行した」とし、「被告人は、学生や他の犠牲者に恨みがあるわけでもない(彼らが)死んでもいいと思って救済措置なしで脱出したという主張は、いくつかの事情や常識と照らし、未必の故意があったとは容易には納得できない」と容疑を否認した。

これは、イ被告に適用された殺人の疑いが認められるための重要な前提条件である、故意性を否定したことで、今後の裁判では、この部分の検察と弁護人の法理的な攻防が争点になるものと思われる。

一方、この日弁護人は「(イ被告が)海洋警察に救助された後、乗客が死亡したり行方不明になった事実を知って罪悪感で刑務所で辛い日々を耐えている」と述べると、傍聴席からは怒号が飛び交ったという。

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