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2014年08月29日 03:06

【レビュー】ジュノ(2PM)映画初出演作品「監視者たち」9月6日公開!

いよいよ9月6日(土)に公開されるジュノ(2PM)映画初出演作品「監視者たち」の試写を観てきた。

監視者というのは、街に潜入し、自分の目と記憶だけを頼りに標的を狙う警察の犯罪組織監視班のことを言う。彼らの任務は「見たもの全てを記憶する」こと。写真のように、一瞬一瞬を目に焼き付けて、事件の手掛かりを追う。警察組織の中で、監視のプロたちが集まった犯罪組織監視班が、武装犯罪グループをマークし、犯人を追いつめていくサスペンスアクション「監視者たち」は、韓国で公開されると観客動員数500万人以上の大ヒットを記録した。

類まれな記憶力と鋭い洞察力を持つ女性刑事ユンジュ(ハン・ヒョジュ)は、韓国警察特殊犯罪課(SCU)内で凶悪犯の行動監視を専門とする班に配属された新人監視者。彼女の直属の上司はベテラン班長のファン・サンジュン(ソル・ギョング)。荒っぽく無茶な要求も多いが人情味に溢れ、動物的な感覚と本能の持ち主として知られているサンジュンのテストに合格したユンジュは、監視チームに加入し、凶悪犯罪組織の冷酷なリーダー、ジェームズ(チョン・ウソン)を追跡する。ユンジュは「子豚」のコードネームでチームに溶け込みながら、徐々にサンジュンの相棒としての絆を深めていくが、頭脳明晰なジェームズは緻密な計画で監視網を巧みにくぐり抜け、完全犯罪を次々と成功させていく。

ジュノ(2PM)が演じるのは監視チームのエースでコードネーム「リス」。チームのメンバーはお互いをコードネームで呼び合う。ペンギンではなくリス(笑)。公式サイトに上がっている画像で、サンジュンが作戦ボードの上のチェスの駒みたいなものと映っている場面画像があるが、それぞれのメンバーのコードネームがキャラ駒化されている。リスと子豚は年齢が近いので互いに親近感を抱きながら、与えられた作戦を遂行していく。

ここでジュノファン必見ポイントを2つだけ紹介します。1つ目は、映画始まって35分くらいで、新加入した子豚が赤面ものの大失敗をした時、チーム全員が笑ってる中で、あはは!とひときわ明るく笑うリスの横顔。いい表情しています! なんというか...ジュノには「演じてる感」みたいな不自然さが全く見受けられず、ナチュラルにリスとシンクロして、スクリーンの中を軽やかに走り回っています。

そしてもう1つは、作戦中、子豚とリスがすれ違う一瞬のシーン。ふたりはすれ違う時に、さりげなく手をタッチするのですが、信頼しているチームメートへ仕事をバトンタッチする雰囲気が、緊迫した現場に束の間の笑顔を運びます。エリートの監視者同士でありながら、ちょっとカワイイシーン。でも、互いに寄せる友情が、やがて・・・。リスに関しては、街に溶け込むために、ちょっとしたコスプレを見ているような感じも楽しめるのがポイント。それにしても、最近Kpopアーティストの映画進出が目覚ましい! 俳優を生業としている役者たちの中で、どれだけの秘めたポテンシャルを発揮するのか、今後も注目したい。

物語はスピーディーに展開し、クライマックスまで一気に観れる作品ですが、残念なのは、ひとりひとりの「背景」にまで肉薄していない点。アクション系のサスペンスにはよくあることだが、事件の進行がメインになり、登場人物の気持ちはあまり深く追求していない。だから「なぜ?」のその先に答えがない。なぜ、その犯罪を犯すにいたったのか?なぜユンジュもリスも特殊犯罪課で働いているのか?など。

ソウル市街地で繰り広げられるコンテナトラックやパトカーの大規模カーアクションやカーチェイスなど、リアリティありすぎで見応えたっぷり!そして誰もが納得のエンディング。

text:kiyori matsumoto(strobo)

●『監視者たち』

2013 年/韓国/118 分/監督:チョ・ウィソク、キム・ビョンソ/キャスト:チョン・ウソン、ハン・ヒョジュ、ソル・ギョング、ジュノ(2PM)/ 原題:『감시자들』/英題:『COLD EYES』/配給:クロックワークス

kanshisya-movie.com

●9/6(土)より、シネマート新宿ほかロードショー

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