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2014年12月28日 14:49

【単独インタビュー】フィルドッグ(BIGSTAR)②JYPの練習生を経て、アンダーグラウンドのストリートダンスに目覚める

陶芸に夢中だったのに、どうしてJYPのオーディションを受けようと思ったんですか?

冬休みの時、僕の家の近くの大学でJYPのオーディションが開催されることになって、お母さんが「やってみたら?」と言うから、僕はそれまでダンスを習ったことがないけど、ダンスは好きだから、好奇心で応募しました。

◆それまでダンスのレッスンを受けたことがないのに、オーディションに受かったの!?

うん。ホントに下手なダンスとJYPのノウル先輩の歌を歌ったんですけど、5000人の中から超~ラッキーなことに合格しました!(笑)

◆なぜ合格したと思いますか?

可能性がある(笑)。JYPオーデションは可能性を見てくれるので、今その時の映像を見ても本当にヘタクソで、なぜ僕が合格したんだろう?って今でも考えます。その答えは出ないけど。

◆このオーディションに受かってから、どうなっていくんですか?

高校2年の6月までJYPの練習生でした。月~金曜日まで陶芸をやって、金曜日の夜に3時間かけてソウルまで行って、すぐレッスンして、いとこがソウルにいたからいとこの家に泊まって、土曜日、日曜日はずっとレッスンを受けて、日曜日の夜に釜山に帰ってくる生活。そして6月に辞めました。その時もまだ僕の夢は歌手じゃなかったから。でもオーディションに合格したことが嬉しくて、好奇心もあったし両親も「お金のことは大丈夫だから、やってみましょう!」と言ってくれたので。

◆でも悩みながら続けていたんですね?

はい。半年通ったけど、僕の夢はなんだろう?って、ずっとストレスとプレッシャーで、いつも悩んでました。歌手は違うな、と思ってました。この時のオーディションのファイナルのメンバー、知ってる?INFINITEのホヤとBIGSTARのバラムさん、そして僕。もうひとりは今は一般人(笑)。この時から今まで、ずっと仲がいいです。

◆JYPのレッスンは全員で通っていたの?

僕ひとりだけ。チームの中で僕だけが合格したので。SISTARのヒョリンが1番、僕が2番。

◆バラム君と初めて会ったときの印象は?

バラムさんは僕の家の裏の大学で行われたオーデションで初めて見ましたけど、本当にクール。オーデションは10人ずつで、僕の後ろにバラムさん、僕の前にVIXXのN。オーデションが終わって、「すいませんけど残ってください」って言われたのが僕とバラムさん。そして映像と写真を撮りました。でも僕はそのときも、僕にできるのかなぁと不安でした。だから、オーディションが終わって、オーデションの記憶は全部消しました。でもお母さんが、JYP事務所からの電話に出て、「あなた受かったよ」って(笑)。そしてソウルに行って、「4人でチームです」って言われて、ここからダンスのレッスンをしました。

◆JYPの練習生を辞めようと思ったのはいつぐらいですか?

行きたくなくなったちゃって。いつも2AMのジヌンの家に泊まっていました。そのとき2PMと2AMの番組とかやっていたから、それを見て「はぁ~僕に出来るかなぁ」ってジヌンと言ってました。もし事務所を出たら何をやりたい?って話して、ジヌンは「ロックがやりたい」って。でも僕は聞かれても、自信がなくて・・・。

◆JYPの練習生をやめます、って自分から言ったの?

僕は辞めたくなって、そのうち練習にもあんまり行かなくなって、事務所からクビになりました。

◆そして大学を目指すんですね?

はい、いつも絵だけ、です。24時間の中で18時間絵を描いてました。韓国の芸術大学で一番有名な弘益(ホンイク)大学がソウルの弘大(ホンデ)にあるので、そこを目指していました。でも人生は本当に難しい…。高2から芸術大学に行こうと勉強を頑張りましたが、
その時もまた受験勉強を始めたのが遅いから、あんまり成績が良くなくて。僕は絵の賞はたくさんもらいましたけど、成績が下の方だったので、第二志望の国民(クンミン)大学を受けたんですけど、悲しいことに、補欠の2番で落ちちゃったんです。僕、どうしようか浪人するか悩みました。僕のお姉さんが浪人しましたから、僕も浪人したら、お金とか本当に大変だから。僕の家族はそんなにお金持ちじゃないから。僕が得意なのは絵とダンスだから、浪人しないでソウルのダンスの大学に入学して、途中で絵の大学に転学したいってお母さんに話しました。そしたらお母さんが「ソウルの大学に行くなら条件があるよ」って言いました。両親は、僕がJYPの練習生を辞めたとき、本当にがっかりしたんです。僕に歌手になって欲しかったんです。

◆両親は、アートじゃなくて歌手に進んで欲しかったんですか?

成功するならどっちでもいいんですけど、歌手の方が有名だから。僕がJYPの練習生のとき、いつも今BEASTのギグァンお兄さんが練習してましたから。僕の計画は、ダンスの大学に通いながら、絵の勉強をもっとして、転学するつもりだったんですけど、ダンスに夢中になって、絵の勉強を全然しなくなりました(笑)。

◆ダンスの方がおもしろくなっちゃったんですね!

はい。ソウルではソウル大学の近くの奉天洞(ボンチョンドン)でひとり暮らしを始めました。ワンルームにひとりでいると寂しくて、その気分を変える方法がいつもダンスでした。アンダーグラウンドのダンスバトルに出場して優勝したら、それを見ていたダンサーのお兄さんから連絡がきて、「一緒にやらないか?」ってチームに誘われました。それが「PAYDAY」です。YoutubeでPAYDAYで検索すると出て来るので見てください!

(text:Kiyori Matsumoto / photo:Akiya Uchida )

【単独インタビュー】フィルドッグ(BIGSTAR)①美術を志して、高校では陶芸を専攻してたアート系  
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