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2012年03月13日 06:52

少女時代:ジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフトに続く存在となり得るか?

アメリカで活躍する最も有名なアイドルの一人、ジャスティン・ビーバー。若干18歳でありながらその音楽の才能は、俳優・シンガーソングライターでグラミー賞受賞者でもあるジャスティン・ティンバーレイクが一度は契約を結ぼうした程である。その後、R&Bやヒップホップを扱うレーベル会社ソーソーデフ・レコーディングス社の前マーケティング担当役員スクーター・ブラウンが、たまたまユーチューブでジャスティン・ビーバーのことを知り、契約にこぎつけたのだ。

カナダ出身のジャスティン・ビーバーはその後、2010年3月にアルバム『My World 2.0』でデビューを飾り、アメリカのビルボードランキングで1位を獲得した。当時、ジャスティン・ビーバーは若干16歳であった。SNS世代であるジャスティン・ビーバーは、SNSを通してファンとの交流も行っており、彼のフェイスブックページにはなんと4100万人のファンが、ツイッターでは1800万人がフォローをしている。ジャスティン・ビーバーはSNSを通してコンサートの告知を行い、毎回コンサートは満員となる。

SNSを通したファンとの交流という点では、K-POPの人気も同じである。K-POPスターをフォローしているファンの数はなんと数百万人を超え、中でも少女時代は、ジャスティン・ビーバーと同様ユーチューブを通して有名となった。

少女時代は2010年に日本でデビュー。その2ヶ月後にはコンサートで2万人を動員した。ユーチューブの浸透率がいかに強いかを物語っている。所属事務所のSMエンターテインメントは、少女時代のデビュー前に潜在的なファンをユーチューブを通して作ることに成功した。この方法は「Beatles Project」と呼ばれており、これを基盤としてヨーロッパと南アメリカでセンセーションを巻き起こした。このマーケティング手法はウォールストリ ートジャーナルでも賞賛されている。

少女時代とジャスティン・ビーバーの類似点は他にも存在する。ジャスティン・ビーバーは2010年から2011年にかけて、アメリカのTVドラマシリーズ「CSI:科学捜査班」に出演している。また、彼のドキュメンタリー映画『ネヴァー・セイ・ネヴァー』は2011年の興行収入のトップともなった程だ。一方、少女時代にもTVドラマで活躍するメンバーがいる。ジェシカは最近『乱暴なロマンス』に、ユリは『ファッション王』に出演する。ユナにいたっては現在の『愛の雨』で5つ目の出演作となる。

ここまでで、双方ともステージ、テレビの2つの場所で活躍していることわかる。しかし、少女時代に代表されるK-POPスターが才能を認められるようになるまでの道のりは異なる。というのも、2年~6年かけて、音楽、ダンス、演技、外国語を勉強してスターとなる。これがいわゆる韓流ブームの基礎となっているのだ。

アメリカを代表する音楽のアーティストといえば、テイラー・スウィフトが挙げられる。彼女の音楽がノミネートされた回数は162回、さらに受賞した賞は102に及ぶ。また、20歳という若さでグラミー賞を受賞し、アメリカの音楽界、エンターテイメント界の中心的存在といっても過言ではない。フォーブスでも「最も影響力のある有名人」として69位にランクイ ン。ビルボードでは「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を獲得した経験もある。

少女時代もテイラー・スウィフトに負けず劣らず、ノミネーション回数は145回、獲得した賞は84回という成績を持ち、韓国の音楽・エンターテイメント界の中心にいる。韓国の日刊紙「東亜日報」によれば、少女時代は、韓国の「文化大統領」として異名を持つ韓国のロックミュージシャン、ソ・テジと同じ軌跡をたどっているという分析をしている。

また、英国のトレンドマガジン『モノクル』の編集長は、ファイナンシャルタイムズとのインタビューを行った際、「少女時代は韓国が持つ最大の輸出文化商品だ」と語ったことを明かしている。

K-POPのアメリカ進出の道を切り開き、先日行ったKpopStarz(英語版)で行った調査で、アメリカで最も期待されているK-POPグループとして選ばれたWonder Girls。アメリカの音楽専門チャンネルMTVで、新人アーティストの最高賞とされる「Iggy's Best New Band」に選ばれた2NE1。K-POPスター達がアメリカ進出を続々と進める中、今年の少女時代のアメリカでの活動に目が離せない。

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