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2015年04月05日 02:10

【レビュー】映画『20歳よ、もう一度』(6/19公開)スクリーンデビューしたルハン(元EXO)、劇中でギター演奏と美しい歌声を披露。

誰でも、「あの時、もしもこうしていたら…」とか「あの時の自分の選択は正しかったんだろうか?」と、ふと思うことがあるだろう。そう思う時というのは大抵、今の自分がちょっとうまくいってなかったり、自分の思い描く自分になっていない現実が突きつけられたりしている時が多い。人は絶好調で満たされている時は、過去をあまり振り返らないものだ。

6月19日公開の中国作品『20歳よ、もう一度』内覧試写(字幕初号試写)を観た。

タイトル『20歳よ、もう一度』---- 若さあふれる20歳の輝きを取り戻したい!という気持ちが溢れているようだが、果たして…。

中国で今年1月に公開され、約70億円の興収を叩き出し、前代未聞の大ヒットを記録した『重返20岁』が、タイトル『20歳よ、もう一度』となって、早くも日本に上陸する。

物語の主人公は頑固で口うるさいおばあちゃんモンジュン(グァ・アーレイ)。彼女はプロを目指すバンドマンの孫チェンチン(ルハン)と大学教授の息子には甘いが、ほかの家族、特に女性には疎ましく思われている。やることなすことダメ出しされる息子の嫁は、ストレスで倒れてしまうほど。嫁の入院をきっかけに、おばあちゃんを老人ホームに入れようと家族は話し合うが、モンジュンが女手ひとつで命よりも大切に育てた自慢の息子が、老人ホームに入って欲しいと思っていることを知り、ショックを受ける。そんな時、街で目にした写真館に引き寄せられるように入り、一番綺麗だった頃の自分に思いを馳せ、シャッターが切られた瞬間、20歳の自分に戻ってしまった!
戸惑いは最初だけ。すぐにモンジュンは、もう一度青春を取り戻すことに夢中になり、憧れのテレサ・テンから名前を取ってテレサ(ヤン・ズーシャン)と名乗り、20歳を謳歌する。かつて夢見た歌手を孫のチェンチンと目指すことに…。

この作品、昨年日本で公開され大ヒットしたシム・ウンギョン主演の韓国映画『怪しい彼女』の中国版なのだ。ベースとなるプロットや登場人物とその設定は同じだが、素材は同じで味付けが全く違う料理のように、韓国味、中国味にそれぞれ美味しく仕上がっている。

韓国版は主演のシン・ウンギョンの圧倒的なキャラクターと存在感が、目にも記憶にも鮮明に焼き付くが、中国版は、誤解を恐れず言うなら、ルハンが主役級の役だ。出演シーンも多く断トツで目立っている。だから迷わず言おう。ルハン(元EXO)が音楽してる姿を見たければ、絶対この作品を観るべきだ! もちろんKPOPでもないし、ダンスパフォーマンスもない。劇中でルハンが演じるチェンチンという青年は、バンドマンで、作詞作曲もするグループのリーダーでギタリスト。窓辺に座ってアコGをつま弾きながら作曲している姿や、バンドがストリートで演奏する姿がふんだんに盛り込まれている。気楽に観始めたらビックリするだろう。『20歳よ、もう一度』のルハンは、まさかの主役と並ぶ役どころとして描かれ、サプライズ満載なのだ。 (⇒もっと読む)

(text:Kiyori Matsumoto)

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【レビュー】映画『20歳よ、もう一度』① スクリーンデビューしたルハン(元EXO)、劇中でギター演奏と美しい歌声を披露。
 ã€ãƒ¬ãƒ“ュー】映画『20歳よ、もう一度』② 戻りたい時間はあるか?と自問自答したくなる作品。

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