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2015年04月15日 19:23

激戦の年にデビューした『2012年デビュー組』K-POPアイドル、デビュー3年後の今は?

2012年、韓国から多くのアイドルがデビューし、激戦の年と言われている。そんな2012年デビュー組の3年後、2015年の彼らの今に注目してみた。

K-POPブームを巻き起こした東方神起のデビューは2004年。日本でK-POPブームに火が付いたのは東方神起が初のアリーナツアーを開催し、日本のテレビに出始めた2008年ごろからである。その後日本でのK-POPブームが低迷し始めた2011年は新韓流ブームが到来。欧米などの海外でK-POPが急速に広まり、ワールドツアーを行うアイドルらが増えた。

韓国でのアイドルブームは2010年から急速に上昇し始めた。この年にはINFINITE、ZE:A、CNBLUE、TEENTOP、Girl’s Day、miss A、SISTARなどがデビュー。2011年は、Block B、BOYFRIEND、B1A4、MYNAME、Apinkなどがデビューした。

2012年には全盛期を迎え、アイドルの洪水が起こった。1月デビューのB.A.Pをはじめ、2月にEXID、3月にNU’ESTとBTOB、4月にEXO、5月にHELLOVENUS、VIXX、A-JAX、JJ Project、6月にCROSS GENE、7月にBIGSTAR、C-CLOWN、AOA、8月にTASTY、9月に100%、A.cian、10月にMR.MR、11月にA-Princeなど、毎月アイドルがデビューし、このほかにもCRAYON POP、LUNAFLYなど多数のグループがデビュー。まさに激戦の年となった。

韓国の音楽番組はまるで年末の歌謡祭のように十何組もの出演者が名を連ね、カムバックの時期を調整しながらも、出演してもなかなかトップに立つことのできないアイドルが多い。

彼らのデビューから3年が経った2015年。2012年組で新人賞を総なめにしたEXOは現在も韓国をはじめ、世界中で熱狂を巻き起こしている。今年3月30日に2ndフルアルバム『EXODUS』をリリースし、韓国はもちろん、アジア各国の音楽チャートを圧巻した。さらに、ビルボードのメインアルバムチャートである「ビルボード200」で90位にランクインし、自己記録を更新。3年目もますます勢いを増している。

B.A.Pは1stシングル「WARRIOR」でデビュー。「NO MERCY」「ONE SHOT」を立て続けにヒットさせ、映画のようなクオリティのミュージックビデオも話題になった。魅せるパフォーマンスでヒップホップをこれまでよりも大衆により身近に感じさせ、現在のヒップホップブームの火付け役となった。

しかし、EXOは昨年、メンバーのクリスとルハンが所属事務所を相手に専属契約効力の不存在確認訴訟を提起し、現在2人は中国でソロ活動を始めた。またB.A.Pも昨年、所属事務所を相手に専属契約効力の不存在確認訴訟及び不当利得金返還請求訴訟を提起し、現在活動休止中だ。

一方、韓国でのデビューから2年後の昨年に日本デビューを果たしたグループも多い。NU’EST、BTOB、VIXXだ。NU’ESTは今年初の全国ツアー開催も実現。日本語のレベルも高く、今後の日本での活動に期待が高まるグループだ。

BTOBの日本の活動は大規模なプロモーションが目を引く。昨年11月の1stシングル「WOW(JPN ver.)」リリースの際は10日間のプロモーションを、また、今年3月の2ndシングル「未来(あした)」リリース時も2週間にわたるプロモーションを展開した。特に2ndシングルは日本オリジナル楽曲で75,607枚の売上げを記録し、オリコン週間CDシングルランキング2位を獲得し、大成功に収めた。

VIXXの日本での勢いも凄まじい。昨年7月にリリースした日本デビューアルバム『DARKEST ANGELS』はオリコン週間ランキングで10位に、同年12月にリリースされた日本1stシングル「Error」も週間ランキングで6位を獲得した。その間、韓国でも精力的に活動し、音楽番組で8冠を達成。また、今年は横浜アリーナと神戸・ワールド記念ホールで2度目の単独コンサートも開催した。

また、CROSS GENEは今月13日、2年5カ月ぶりに2ndミニアルバム『僕と遊ぼう』でカムバックした。これまで海外を中心に活動してきたが、メンバーのTAKUYAがトーク番組『非首脳会談』で大ブレイク。韓国での注目度も高まり、今後の活躍に期待が高まる。

AOAはデビュー当時、バンドバージョンとダンスバージョンの2パターンで披露することができるというコンセプトで話題を集めたが、セクシー路線にコンセプトをチェンジ。昨年リリースした「ミニスカート」が大ヒットし、デビュー後初の1位を獲得するなど2014年最もブレイクしたガールズグループとなった。

EXIDもデビュー後、低迷していたが、昨年リリースした「Up&Down」がSNSを通じて広まり、3カ月後に活動を再開。デビュー後3年で初の1位を獲得し、チャートを逆走するアイドルとして話題を集めた。

また、再編成するグループも。MR.MRは最近、新メンバー2人を迎え入れ、6人組で再スタート。日本公式ホームページもオープンし、本格的に始動。JJ Projectの2人もGOT7として再スタートを切った。

長い下積みを積んでようやくデビューし、実力は当たり前の世界で生き残るため、勝ち抜くためにコンセプトを強化したり、路線を変更するなど、日々努力を重ねているアイドルたち。さらに、日本進出に向けて、BTOBのユク・ソンジェ、チョン・イルフン、AOA、CROSS GENEのSHINなどデビューを前に日本語をマスターしているアイドルも多い。デビュー後すぐに人気を集めるアイドルだけでなく、バラエティやSNSを通じて数年後にブレイクするアイドルもいる。彼らの今後の活躍が楽しみである。

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