【コラム】少女時代に見る、今時のアイドル恋愛事情

"アイドル”の概念は何だろう。元々は「偶像」という意味だが、「憧れの的」や「熱狂的なファンを持つ人」という意味らしい。その概念をアイドル達はどう解釈しているのだろうか。昨年から、韓国の人気アーティストの”熱愛報道”が後を絶たない。

その代表的な主人公として少女時代のメンバーがあげられる。2014年1月1日にユナと人気有名俳優イ・スンギとの熱愛報道が出た。異例の早さで双方の事務所はそれを認め、「あたたかく見守って欲しい」とコメントした。

2人目は、一度は否定したものの、交際一年目に発覚したスヨン。韓国俳優のチョン・ギョンホと”大人のカップル”として公に交際を認めた。2人は普通の恋人の様に映画館や街中で堂々とデートを重ねていたという。

ティファニーもまた大物人気スターとの熱愛が発覚。お相手は2PMのニックン。この時もまた双方の事務所は異例の速さで交際を認め、「友達関係から最近、恋人関係に発展した。慎重にお互いを知っていく時期」とコメントした。またニックンは、自身のツイッターに寄せられた、「ティファニーを大事にしてあげてください」というネットユーザーからの書き込みに対し、「僕はいつもそうしてます」と堂々と答え、ティファニーが特別な存在だと自身の言葉で伝えた。

これまでの3人とは少し違って、テヨンは”禁じられた恋”を楽しんだ。韓国芸能スクープ媒体にEXOのベクヒョンとの車内でのキスシーンを撮られたことから、ネットユーザー達は過去に2人のSNSに投稿された写真などを検証。その結果、テヨンが自身のインスタグラム（写真動画共有SNS）に投稿したベクヒョンにしか分からないようなサインを発見した。テヨンは、菓子の「オレオ」の写真を投稿し、「君のせいで気が狂いそうだ」とコメントを付けた。その後、テヨンのインスタグラムには、ベクヒョンのファンから悪質な書き込みが多数寄せられ、ベクヒョンのファンらは、「オレオ」を砕いた写真をネットに投稿するなどしてテヨンを責め続けた。その後テヨンはファンに向けて謝罪。同日には事務所が2人の恋愛を認めた。5人目はユリ。阪神タイガースのオ・スンファン（呉昇桓）選手と熱愛報道が出た直後、あっさりとユリの所属事務所は認めた。その際、「昨年末、知人の集まりで出会い、好感を持ってお互いについて知っていく段階」とコメントしている。

そしてジェシカにもまた恋愛の噂が。お相手は在米韓国人のタイラー・クォン。彼は、アメリカのミシガン大学で経営学を専攻、現在はニューヨークに本社があるCoridel Capital Partnersの芸能事業部のCEOとして勤めている金融マンだ。ジェシカが少女時代での活動を中断した理由として、彼との結婚準備が原因の一つではないかと噂になっている。また中国でのジェシカの活動にタイラー・クォンが同行しているのも目撃されており、結婚が近いのではとも報じられた。この件に関して、ジェシカの所属事務所は「確認中」とコメントしたきり、沈黙を守っている。

この相次ぐ”熱愛報道”によって、少女時代の人気はどうなったのか？女性ファンも多い同グループには、彼女たちの公開恋愛に共感するファンも多いのだろうか。アイドルだからといって、少女時代メンバーだって一人の人間、女性だ。あれだけ容姿端麗ならば恋人が居たっておかしくない・・・と冷静に考えれば思えるかもしれない。しかし彼女たちは”アイドル”だ。ここまで熱愛報道が次々と出ると驚きは隠せない。事務所が認める早さもまた驚きだ。

極めつけは、”熱愛報道”からすぐに”結婚報道”だった例もある。昨年末12月、SUPER JUNIORのソンミン（現在兵役中）が、電撃結婚した。妻のミュージカル女優キム・サウンは、自分の夫が”現役アイドル”だということを忘れたのか、結婚後は堂々と2ショット写真をSNSに投稿し続けている。

先日、ソンミンと同グループのSUPER JUNIORのヒチョルがKBSクールFMラジオ『チャン・ドンミン、Lady Janeの2時！』に出演、自身の恋愛観を率直に語った。「公開恋愛は、10年以上僕を応援してくれているファンに対して失礼だと思う」というヒチョルの発言に対し、ネットユーザー達は、「さすがヒチョル！アイドルの鏡だね！」と反応を見せた。ヒチョルは、ソンミンの結婚式当日、自身のインスタグラムに「ごめん」とファンに向けての謝罪と思われるコメントを投稿し、話題となった。

”アイドル”の恋愛事情。解釈の仕方はそれぞれだ。ただ、ヒチョルの発言が、一番ファンの気持ちを理解しているのかもしれない。

（text:KpopStarz Writers）

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