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2012年04月14日 06:54

「少年時代」という新たな波:K-POP界で新ボーイズグループ続々誕生

現在、K-POP市場は韓国国内だけでなく海外にも広がり、新しいアイドルが次から次へと現れている。特に最近ではボーイズグループの数が急激に増えている。大きな理由の1つには、ボーイズグループの方がファン層を形成しやすく、維持費もガールズグループより少ないということがある。また、ガールズグループは「かわいい」「セクシー」といったイメージがほとんどだが、その中でボーイズグループは個性を出すことがガールズグループよりも容易だという報告がある。

今月も、巨大ボーイズグループ「EXO」がデビューした。事務所は少女時代や東方神起などが所属するSMエンターテイメントで、韓国、中国市場向けに強力なプロモーションが行われている。「EXO」は「EXO-K」と「EXO-M」という2つのグループから構成され、それぞれの「K」はKorean(韓国語)を、「M」はMandarin(中国語)を意味している。

BEASTが所属するCUBEエンターテイメントは、7人グループ「BTOB」を今月3日にデビューさせた。「BTOB」はそのダイナミックな振り付けと、芯のある歌声で話題を呼んでいる。

AFTER SCHOOLが所属するプレディス・エンターテイメントからも先月、5人グループ「NU’EST」がデビューした。グループ名「NU'EST」は、NU(New)、Establish、Style、Tempoの合成語で、「音楽に合わせて新しいスタイルを作る」という意味だ。 デビューアルバムの『FACE』のティーザー動画の再生回数がユーチューブで100万回を記録し今注目を浴びている。

SECRETが所属するTSエンターテイメントからは「B.A.P」。Best(最高の)、Absolute(絶対的な)、Perfect(完ぺきな)価値を追求するという意味で付けられた「B.A.P」は、今年1月末にシングル「WARRIOR」をリリースしデビューした。

かつては事務所がアイドルをデビューさせるため、ファン層の形成に数年を費やした。また、新たな才能ある新人を次々と発掘することは困難だった。しかし今ではK-POP市場が急激に成長し、ファン層の形成にもそれほど時間がかからなくなった。

韓国コンテンツ産業の振興のために設立された政府系の総括振興機関「Korea Creative Content Agency」の関係者によれば、「今後芸能事務所は、海外進出していく上で様々なニーズに対応していく必要がある」と指摘している。この指摘に沿うように、現在多様な新グループが誕生していると言える。しかし、これは同時にニーズに合わせた新アイドルが短いスパンでインターネットやテレビに多く露出することを意味する。そうすると、今度は各グループのアーティストとしての寿命が短くなってしまうという懸念もあるのだ。

実際、これはオリコンの小池恒社長も指摘するK-POP界の懸念事項だ。「韓国人歌手の入れ替わりが早すぎるのではないかと思う」と言う小池社長は、早過ぎる新人歌手の登場にファンが飽きて、韓流ブームにマイナスに働いてしまうのではないかと指摘している。

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