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2015年09月24日 23:49

【レポート】SS501のキム・キュジョンが初のソロライブを開催!ファンとともに愛を描き、愛を深めた

7月にシングル『愛を描く』で日本ソロデビューをしたキム・キュジョン(SS501)が、9月13日(日)に東京・渋谷区文化総合センターさくらホールで日本初となるソロコンサート『2015 Kyu Jong “Fall In Love WIth KYU”』を行った。

昨年7月に除隊後、3年ぶりとなる日本でファンミーティングを5月に行い、7月21日には自身が作詞作曲したシングル『愛を描く』をリリースしたキム・キュジョン。日本初のCDリリースに続き、日本初となるソロコンサートのタイトルは「デビューシングルで愛を描いたので、次は恋に落ちるのはどうかと思って決めた」(キュジョン)という『2015 Kyu Jong “Fall In Love WIth KYU”』。「今までと違った姿をお見せしたいと考えて準備をした」というライブでは、SS501のデビュー曲や韓国と日本でのソロ曲を新たなアレンジで、しかもピアノの演奏だけをバックに、シンガー・キュジョンの魅力を存分に披露した。さらに、これまでの活動を1曲ごとに振り返った楽しいトークと会場が一体となった熱いダンスステージを見て、すでに恋に落ち続けているファンも、このライブでもう1度恋に落ちたのではないだろうか。

ピアノが1台というシンプルなステージ。そのピアノでイントロ演奏が始まるとスクリーンには無数の星が映し出された。また、客席にもパールライトグリーンのペンライトが星のように揺れ始めた。1曲目は『ホシゾラ』。キュジョンが微笑みながらステージに登場すると客席から大きな歓声が上がったが、すぐにしっとりとした雰囲気に包まれる会場。ピアノの横に立って歌いながら、会場を見渡してうなずくように微笑む姿が印象的だ。後のトークで「ステージに上がる前はいつも緊張しますが、ステージから皆さんを見ると安心します」と言ったキュジョン。ファンの姿を確認して気持ちを落ち着かせていたのかもしれない。続いて『下手な告白』ではステージの中央に移動し、胸に手を当てながら客席を見つめて情感を込めて歌った。歌い終わると「こんにちは、キラキラ光るキュジョンです!」最初の挨拶をし、「次の曲は一緒に歌ってくれないと完成しないんです」と『Get Ya’Luv』をファンと一緒に歌って楽しんだ。

ここでMCと通訳が登場し、3人が椅子に座ってトークと歌でライブが進んでいく。「今回は元々あった曲を新たなピアノのアレンジにしたので、その歌の意味を改めて感じることができた」と語ったキュジョン。「今日からかわいい担当!」とも言っていたが、感じたのは、シンプルなピアノをバックに情感が溢れる大人のシンガーとしての新しいキュジョンの魅力。椅子に座ったまま、手に力を込めて歌ったSS501のデビュー曲『警告』〜『LOVE YA』には、曲が終わると同時に客席からは感動の声が上がった。その『警告』では「僕のパートは歌が始まってから2分30秒後で、すでにハアハアと息が上がっていました。僕が苦労しているときメンバーは後ろ向きにこうやって立っているんです。そのメンバーも後ろから見るとハアハアと息が切れてました」と、ステージ上でその姿を再現してファンの笑いを誘った。次の曲はドラマのOSTとして多くの人に愛された『僕の頭が悪くて』。この曲を初めて聞いたときの感想は「正直、イントロの最初にキンキンという鐘の音が入っていて〝あれ?〟と思った」そう。しかし「メンバーが最初に〝うん?〟と言った曲の方がむしろ皆さんから愛されるんです」という面白いジンクスも。

次に、キュジョンが一生忘れられない曲という韓国でのソロデビュー曲『Yesterday』に続いて、自身が出演したドラマ『S.O.S 私を助けて』のOST『あなたの日々に』をこの日初披露し、ドラマがDATVで放送されることも報告した。そこで演技について聞かれると「カッコイイことができない」と悩みを告白。「ヒョンジュン兄さんみたいには…」とスクッと立ち上がり「こう、少しぼんやりした感じで見て…」と真似をして場内の大爆笑を誘った。そして、ミュージカル『宮』でのピアノ演奏を再現し、『BE A STAR』ではファンと一緒に歌い、その後にSS501のメンバー4人のお面をつけたダンサーたちがステージに登場してファンと一緒に記念写真撮影。そんな楽しい時間をはさみ、「皆さんからの愛へのお返しに、真心を込めて歌います」と自身が作った『君へ…〜僕らのストーリー~』では一転、ファンへの想いを込めて歌い上げた。途中、感情が高まって声がかすれ、歌い終わるとタオルで涙をぬぐうキュジョン。「自分に負けちゃいました」と照れながらも「(これからも一緒にストーリーを)作って行きましょう!」とファンに感謝と感動を送った。ピアノアレンジの最後には、日本ソロデビューシングル『愛を描く』を新アレンジで初披露した。

MVを挟んで、ここからはダンスバージョンのステージがスタート。ダンサー6人とともに黒のスーツ姿のキュジョンが登場すると観客が待ってましたとばかりに総立ちになり、ライブの最後までボルテージは最高潮のまま。ダンスバージョンの『Yesterday』〜『Wuss Up』、そしてSS501のメドレーで『DéJÀ VU』のイントロが流れるや否やこの日一番大きな悲鳴のような大歓声が響いた。続くMCでは「皆さんが僕以上に楽しんでいてくれてうれしい」とキュジョン。また豪雨や地震について触れて「みんなで力を合わせて行きましょう」と気遣う場面もあった。そして、最後は「一緒に歌ってください!」と『Summer Love』で本編を締めくくった。

アンコールでは、再びお面のメンバー4人とデコレーションケーキで日本デビューを祝った。が、そのまま帰ってしまうキュジョン。すると会場から「アンコール」の大合唱が始まり、この後が本当のアンコールタイム。キュジョンがダンサーとともに再登場し、SS501の日本のシングル『Kokoro〜Distance~君とのキョリ〜LUCKY DAYS』のメドレー! ファンも一緒に歌を大合唱し、会場中が一体化するこの日最高の盛り上がりのなか初のソロライブが終了した。

(Text:Fumiyo Kazama)

SET LIST
1. ホシゾラ〜下手な告白
2. Get Ya’Luv
3. 警告/LOVE YA
4. 僕の頭が悪くて
5. Yesterday
6. あなたの日々に
7. ミュージカル
8. BE A STAR
9. 君へ…〜僕らのストーリー〜
10. 愛を描く
11. Yesterday
12. Wuss up
13. SS501メドレー DEJA VU/U R man/Love Like This
14. Summer Love
(アンコール)
15. SS501日本語メドレー Kokoro/Distance〜君とのキョリ/LUCKY DAYS

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