ニュース
2015年11月21日 22:41

第52回大鐘賞映画祭、『国際市場で逢いましょう』が10冠を受賞するも、物議の中終了。

20日ソウル汝矣島KBSホールで第52回大鐘賞映画祭が開催され、ユン・ジェギョン監督の『国際市場で逢いましょう(以下国際市場)』が10冠を受賞した。しかし、今回の映画祭に際し、主演賞候補の俳優たちが大挙して不参加を表明するなど、映画祭の在り方について問題が表面化する事態になった。

『国際市場』は最優秀作品賞をはじめ、監督賞、主演男優賞など10冠を受賞、ユン・ジェギョン監督は出席しなかった俳優たちに代わって何度も壇上にあがり、「やむを得ず出席できなかった俳優とスタッフを、広い心で理解して欲しい。今後は和解の仲立ちとなって、先輩と後輩の間でよい関係を作り映画界全体がいい関係になるようにしたい」とコメントして注目を浴びた。

毎年この時期に行われている大鐘賞映画祭だが、俳優に参加の要請が来たのが、1週間前だという。主演賞候補の俳優たちはいずれもスケジュールに追われるトップ俳優ばかり。またスケジュールは俳優本人だけでなく周りのスタッフのスケジュール調整も必要になるため、簡単にはいかないということだ。

また、主催者側もノミネートの発表が遅れたことを認めながらも、「出席しない俳優には授賞しない」旨の発言をしたため、賞の選定基準に関しても物議を醸す結果となった。

大鐘賞映画祭は韓国で最も古い映画祭だが、特定の作品に賞が集中したり、大賞候補と目されながら不参加の俳優には授賞されなかったりと、以前から賞の公正さが問題になっていた。今回の俳優たちの大挙不参加表明も、スケジュールの都合だけではなく、賞へのボイコットと取られても仕方ない、とみているネットユーザーも多いようだ。

主演男優賞は『国際市場』のファン・ジョンミン、女優賞は『暗殺』のチョン・ジヒョンが受賞したが、いずれも代理受賞となった。

© 2024 KpopStarz. All rights reserved. Do not reproduce without permission.