EXOにH.O.T.、東方神起級の怪物スターになる潜在的要素

今年、H.O.T.や東方神起を超える怪物ボーイズグループが誕生するか期待が高まっているという。

今年はすでに多数のボーイズグループがデビューした。Secretの所属事務所TSエンターテイメントから大型新人としてデビューした6人組グループの「B.A.P」、BEASTが所属するCUBEエンターテイメントからは7人組の「BTOB」が、AFTER SCHOOLが所属するプレディス エンターテイメントからは5人組の「NU'EST」がデビューした。

さらに、KARAの所属事務所であるDSPメディアは7組の「A-JAX」をデビューさせ、昨年のサバイバルオーディション番組『スパースターK3』で準優勝し今年デビューした3人組の実力派バンド「Busker Busker」は新人ながらも韓国内の音楽チャートで目覚しい記録を出している。また、2PM、2AM、Wonder Girlsなど人気アーティストを抱えるJYPエンターテイメントは、男性デュオ「JJ Project」をデビューさせた。

そして、東方神起、SUPER JUNIOR、少女時代、SHINee、f(x)と超人気のアーティストが所属する韓国最大手の芸能事務所SMエンターテイメントは、デビュー前から綿密なプロモーションを行ってきた「EXO-K」と「EXO-M」を今年大々的にデビューさせた。同じ曲を韓国語で歌うEXO-Kと、中国語で歌うEXO-Mから成る各6人総勢12人となる「EXO」は、これから更に拡大するであろう中国マーケットを大きく意識したグループと言ってもいい。

このように今年はすでに多数のボーイズグループがデビューしてきたが、年内には後半、さらにいくつかのボーイズグループがデビューする予定だという。

各芸能事務所がなぜ今年、これだけ競うかのようにボーイズグループを立て続けにデビューさせるのかについて、大衆文化評論家のカン・テギュ氏は、韓国メディアに対して、2012年を基点に男性アイドルグループの競争が起こり新たな最強グループが誕生するという仮説があると紹介する。

カン・テギュ氏によると、その仮説というのは、人気男性アイドルグループの周期にある。1996年にデビューし2001年の解散まで圧倒的な人気を誇り、韓国ポップス界の歴史を変えたとも言われる5人組グループ「H.O.T.」。そして、日本を含むアジア圏で絶大な人気を築き、現在もその人気を更に増すかのように現役活動している東方神起は2004年に、シングル「HUG」でCDデビューした。

H.O.T.の登場から東方神起の登場までは8年あり、そして東方神起の登場から今年はちょうど8年目に当たる。この「男性アイドルグループ8年の周期」が実現するか注目を集めているのだという。

一方、H.O.T.、東方神起はともにSMエンターテイメントの所属だ。中国でもブームを巻き起こしたH.O.T.だが活動の中心は韓国だった。そして、次世代の東方神起は韓国でデビューして様々な賞を獲得後すぐに日本でデビューし、日本を中心としたアジア圏で絶大な人気を獲得した。そして、東方神起のデビューから8年後に、同じくSMエンターテイメントからデビューしたEXOに取り分け関心が高まっている。

同じ所属事務所出身という共通点だけで期待が掛かっているのではない。EXOが、今後確実に成長するであろう中国マーケットを意識したグループという点が非常に重要だと言える。

現在のK-POP人気において、日本マーケットの影響は外せられない要因だ。現在も多くのK-POPアーティストが、韓国でデビュー後、日本でもデビューする。東方神起はそうした中の草分け的存在とも言え、早くから日本でデビューし、日本ではK-POPグループではなくJ-POPグループとして活動し、韓国に勝るとも劣らない人気を日本で築いた。

この東方神起から8年後の「怪物スター」になるためには、幅広いファン層を獲得する必要があり、中国での人気獲得が何よりも大きな要因となるはずだ。こういった点で、今後年内にデビューする新たなボーイズグループを含め、東方神起から8年後の今年デビューのボーイズグループの中では、取り分けEXOに大きな関心が向けられている。

韓国の歌謡界関係者の間では、これまで多くのボーイズグループが誕生してきたが、H.O.T.や東方神起だけの破壊力を備えたグループはなかったという。一方、ある歌謡界関係者は、人気活躍中のBIGBANG、SUPER JUNIORさえも超えるH.O.T.、東方神起に続く「怪物スター」の登場が、K-POPに新しい風を呼び起こすことを期待していると明かした。

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