【撮り下ろし＆インタビュー】NU’ESTレン主演映画『Their Distance』が全世界200ヶ国以上で配信中！②「僕はアメリカマインドだから、全裸でお風呂に入りました！（笑）」

日本映画に初主演したNU'ESTレン。靴屋で靴を修理する青年を体当たりで演じた。

◆完成した作品を観た感想を。

レン：映画の主演は初めてだったので、スクリーンに僕が映っているのが本当に信じられなかったです。そして、演技も初めてだから、恥ずかしかったです。

◆一番最初に撮ったシーンはどのシーンですか？

レン：ベンチのシーンです。ベンチでおにぎりを食べてるシーンです。クランクアップは「はい、恋をしました」です（笑）。映画のラストシーンで終わりました。

◆今回レンくんが演じた「レオン」について、どんな人物か紹介してください。

レン：世間からちょっときょりをおいて、なにか傷を負ってる役柄です。そして靴の修理屋で働いています。

◆レオンとレンくんとの共通点はありますか？

レン：僕は、暗い感じがぴったりだと思いました（笑）。それと、僕はファッション関係が好きなので、靴のお店で働いているところも、僕とぴったりだと思います。

◆レオンの印象的なシーンについて、いくつか質問しますので、それぞれ撮影時のエピソードなど教えてください。まずは、小さいお風呂に入っていましたよね？「おにぎりを握る」、「ごめんなさいと涙を流す」について、それぞれ撮影時のエピソードなど教えてください。

レン：あははっ！はい、僕はアメリカン・マインドだから、裸でお風呂に入る撮影も好きだったけど、スタッフさんは気を使ってました。いろんな角度から撮影したので。

◆ホントに裸でお風呂に入っていたんですか！？

レン：そうです、アハハッ！監督が僕に「レン、大丈夫ですか？」って聞いて、僕は「はい、こんな感じ好きですから、大丈夫ですよ！」って言ったんですけど、監督に「さすが！プロフェッショナルですね！」ってほめられました。

◆つづいて、おにぎりをにぎるシーンがありましたが、それまで「おにぎり」をにぎったことはありましたか？

レン：いえ、なかったです。初めてです。だから練習しました。撮影前に監督に、「レン、おにぎり大丈夫ですか？」って聞かれて、「大丈夫です！自信満々です！」って言って撮影したんですけど、僕が本当ににぎるのが下手で…（笑）。監督が「練習しよう！」って言って、30分くらい練習しました。自分でにぎった 「おにぎり」を食べたら、しょっぱかったです。

◆最後の方で、「ごめんなさい」と言って涙を流すシーンがありましたよね。

レン：僕のせいで足をケガしましたから、本当に全力で、演技ではなく本当の気持ちだったので、泣いちゃいました。このシーンの撮影が一番時間がかかりました。ずっと暗い気持ちで大変でした。でも、目薬を使わなくても、本当に自分の涙だったので、監督に褒められました！

◆レオンはソナのどういうところが好きになったんですか？

レン：うーん。なんか守りたい、って気持ちかな。初めて会った時、ベンチで寝ているソナを見て、（この人いったい何なんだろう？）って気になったんじゃないかな。いきなり「私が見える？」と聞かれて、（この女、何？）って気持ち（笑）。

◆レオンはコンビニで働くソナに会いに行き、「いろいろありがとうございました」と言います。彼はどんなことで彼女に感謝しているのですか？

レン：難しい質問ですね！「僕の存在を知っていてくれて、ありがとう」という気持ちじゃないかな。

◆靴職人という役でした。レンくんはどういう靴が好きですか？

レン：僕は男らしいデザインの靴が好きです。つま先がシャープな形が好きです。

◆靴修理を経験してみた感想は？

レン：事前に習ったんですけど、本当に難しかったです。何度も練習したんですけど、靴底にのりを貼るのが下手で、職人の方に教えてもらいました。

◆好きなシーン、好きなセリフを教えてください。

レン：最後の「恋をしました」のセリフが好きです。理由は、「恋をしました」という言葉に深い意味があるからです。おそらくこのシーンが、この映画全体を意味してると思います。

◆エンドロールの一番最初に自分の名前が出た時の気持ちは？

レン：本当に光栄だと思いました。僕は映画出演は初めてだったのに、重要な役を任されてとても嬉しかったし、この映画をきっかけに、演技に興味がでました。これから本気で演技をする俳優にもなりたいと思いました。

（text:Kiyori Matsumoto / photo:Mao Ishikawa）

＊「strobo」vol.30より

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