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2017年02月09日 15:29

「ヒット」を数値化する難しさと、過度なリリイベとのバランス…オリコンランキング集計方法が大幅改訂

ファンとの濃密なツーショット撮影会や個別サイン会などの販売施策イベントの激化に伴い、オリコン株式会社(以下、「オリコン」)側が集計方法を大幅に改訂したことが伝えられ、話題となっている。

オリコン側は6日、「販売施策イベントに基づく売上の集計ルールについて(訂正版)」を発表した。同ルールによると、昨年9月5日付集計分からより厳格な統一ルールに基づき集計を行っているという。商品形態数にかかわらずイベント参加の購入者数×2枚を上限とする点、1日に5イベント行われた場合は5イベント分をすべて加算するという点が視線を引き付ける。

以前は販促施策やファンサービスの拡充は企業努力の一環であり音楽産業の活性化につながるものとの認識のもと、販促イベントによる売上報告について積極的にランキングに反映してきたというオリコン側だったが、販促イベントの売上枚数、実施回数、施策内容などの多様化、肥大化に伴うランキングへの多大な影響と共に、ランキングが過量な競争を煽ってはならないという考えから厳格な基準を適用することに決定したという。

オリコン側の同改訂により、従来のKpop関連のリリースイベントの販売施策がターニングポイントを迎えることは必至だろう。仮にリリースイベントに300人のファンを集めCDを数千枚販売したとしても、オリコンには600枚分しか反映されない。オリコン上位にランクインされるためには、各ファンに一度に何枚も購入させるのではなく、リリースイベントの回数を増やした方がよいことが明らかであるからだ。

何万枚もCDを売り上げオリコン上位にランキングされたアーティストであっても万単位で集客できる会場でライブができないといった、ライブ会場の大きさとCDの販売枚数のギャップがあるケースが存在していたが、オリコン側の同改訂により、等身大にランキングが評価されるようになるのでは、という期待の声が上がっている。

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