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2017年05月07日 14:04

【レビュー】 「ミセン-未生-」スタッフが贈る最高のヒューマンドラマ「シグナル」。 主演イ・ジェフンの幼少時代の兄役をチャニ(SF9)が好演! 諦めなければ、未来は変えられるのか!?

日本でもドラマ化された話題の韓国ドラマ「ミセン-未生-」のスタッフが贈る、ヒューマンドラマの最高傑作「シグナル」は、実力派映画俳優たちが出演を切望したことも話題になった。

映画『建築学概論』のイ・ジェフン、『お嬢さん』のチョ・ジヌン、『10人の泥棒たち』のキム・ヘスら主演陣は、ドラマ終了後、たくさんの人々から「シグナルロス」の声が叫ばれるほど支持された。そして、ケーブルテレビ史上歴代第3位の視聴率を獲得、韓国のゴールデン・グローブ賞とも言われる権威ある「第52回百想芸術大賞」をはじめ2016年の各アワードで9冠を受賞した。

この作品の魅力は、過去の時間に生きる刑事と現在の刑事が無線機を通してつながり、時間軸がシンクロして共に未解決事件を追い、真実に近づいていくスリリングな描写にある。時間(時空)を超えて信頼をはぐくむ設定は、ファンタジー要素でありながら、ファンタジーさえも現実であるかのような感動と興奮で、気持ちが揺さぶられてしまうほどリアルな人間描写と緻密な構成が圧巻。

この作品に、6月7日、シングル「Fanfare」で日本デビューするSF9の末っ子チャニ(2000年生まれの17歳!)が、イ・ジェフン演じる刑事パク・へヨンの幼少期、家族一緒に暮らしていた時の兄パク・ソヌという重要な役どころで出演している!そして物語が発信する強いメッセージ「諦めなければ、未来は変えられる」を最初に信念をもって体現しようともがき苦しんだのがパク・ソヌだ。だけど、諦めない人のことを脅威に感じる人たちもいる。そしてソヌは事件に巻き込まれていく・・・。

------- 警察のプロファイラーであるパク・へヨン(イ・ジェフン)は、ある日廃棄処分となっていた古い無線機を見つける。すると、夜11時23分に突然壊れているはずの無線機から声が聞こえてくる。声の主は刑事イ・ジェハン(チョ・ジヌン)だった。ジェハンは15年前にヘヨンの同級生が犠牲となった未解決事件の手がかりを伝え、無線機は切れる。半信半疑なヘヨンだったが、ジェハンが残した言葉をもとに向かった場所で事件の重要な証拠を見つけ、未解決だった事件の謎を刑事チャ・スヒョン(キム・ヘス)と共に解き明かしていく。これをきっかけにヘヨンとジェハンの無線機での交信が始まる。交信していくうちに、ジェハンが現代ではなく過去の人間であることをヘヨンは知る。一方、スヒョンは15年前に失踪した先輩刑事を捜し続けていた ------

チャニ(SF9)が演じたパク・ソヌは、1999年にイジュン市で起こった「女子校生集団暴行事件」の容疑者の汚名を着せられる。勉強を教えてくれたり、おんぶしてくれた優しくて最も尊敬する兄の無実を今も信じているへヨン。逮捕されて連行されていくソヌは、そんな時でも幼い弟を安心させるために、「お兄さんは大丈夫だ、すぐに戻る」と言う。ソヌは自身の潔白を証明するために、ひとりで戦っていた。決して諦めなかった。

この物語は残酷な一面も私たちに突きつけてくる。「諦めなければ、未来は変えられる」と真正面から希望を感じさせ、まさにそれこそが正論だと信じていると、その一方で、「諦めないオマエが悪い」と、未来を断ち切られてしまう。じゃあ、諦めた方が良かったのか?おとなくしていれば良かったのか?と自分自身を疑ってしまう瞬間がある。諦めてしまえば、ソヌは今も生きていたのか…?そのパラドックスに悩まされる。

だけど、パラドックスをさらに乗り越えた先に、やはり「諦めなければ、未来は変えられる」の答えが待っている。奇跡をただ待つのではなく、奇跡を信じて諦めないこと。それが未来へと繋がっていく。世の中に正しい未来と間違った未来があるかなんて、現時点ではわからない。誰にもわからない。でも、正しいことを正しいと言える世の中でありたいという願いが込められているように思う。

チャニが演じるパク・ソヌが物語のキーマンとして展開していくのは後半9話以降。高校生のソヌが孤独な戦いを続けている厳しい現実社会の中、弟へヨンとの時間が笑顔になれた束の間の安らぎ。へヨンをおんぶして歩くシーンの優しい表情は必見!SF9のステージとは別の、俳優としてのチャニのナチュラルで堂々とした姿が頼もしく、今後にも期待が高まる。

◆SF9チャニ出演シーン集公開!

(text:Kiyori Matsumoto)

◆イ・ジェフンからのコメント

「シグナル」では見た目はクールだが心は熱い人間味のある刑事を好演しているイ・ジェフン。過去の刑事との無線を重ねながら、自身の過去の傷と向き合い成長をしていく姿は多くの視聴者を感動させた。本コメント映像では、作品の魅力・印象的だったセリフ・本ドラマをこれから観る人へのメッセージを語っています。また、冒頭には日本語での挨拶も披露。ドラマでのクールな印象とは違った優しい語り口に、彼の新たな魅力を発見できるコメント映像です。

ドラマ「シグナル」
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2016年/韓国/演出:キム・ウォンソク/脚本:キム・ウニ/キャスト:イ・ジェフン、キム・ヘス、チョ・ジヌンほか/提供:電通/発売・販売元:エスピーオー
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