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2012年10月27日 09:55

NHK総局長「政治と文化は違う」 K-POP歌手、紅白出場へ期待感

報道によると、NHKの石田研一放送総局長は24日、定例会見で、韓国人歌手の紅白歌合戦出場について、「政治と文化は違うというスタンスで考えたい」などと発言し、竹島問題により今年は韓国人歌手の紅白出場がゼロになるのではないかという予想がある中、中立的な立場を示した。

石田総局長はこの日、韓国人歌手の出場について問われ、「まだ検討中なので今の段階ではお答えできない」「他に全体の演出の意図もあり、方向性を含めて、お答えできない。総合的にどうすればいいか考える」と語った。

9月には、NHKの松本正之会長が定例会見で「ロンドン五輪で日本選手団が史上最多38個のメダルを獲得して、日本に大きな力を与えた。今度は歌で力強く踏み出そうとメッセージを伝えたい」とコメント。このコメントについて、プロダクション幹部は「日本を盛り上げようというのが主旨であり、これでK-POP勢の出場はほぼ消えた」と解説するなど、韓国人歌手の紅白出場が危ぶまれていた。

その中での今回の石田総局長の発言は、中立的な立場を示した形だが、韓国人歌手の紅白出場への期待感を高めた。

大晦日の大衆娯楽音楽番組として今年63回目を迎える紅白には、昨年は東方神起が3回目となる出場をしたほか、少女時代とKARAがそれぞれ初出場。計3組の韓国人アーティストが出場し、「K-POP元年」として華を飾った。

しかし、竹島問題による日韓の政治摩擦により、今年は韓国人歌手の出場について得に関心が高まっている。ある関係者は9月の時点で、昨年出場した3組の内、少女時代やKARAは難しいとしながらも、「東方神起は安定したファン層がありますから出場濃厚です」とする見解を示している。

一方、ジャーナリストの平林雄一氏は、『週刊新潮』の11月号で、「男性1、女性1という形で出場させるでしょう。去年より減らしました、という言い訳になります」とする見解を示している。

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