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2018年09月02日 13:47

【ライブレポート】 VIXX 8/26東京公演 「新曲「Reincarnation」を初披露!『VIXX LIVE LOST FANTASIA IN JAPAN』大盛況のうちに終幕!」

VIXXが日本デビュー4周年を迎え、8月24日にオリックス劇場、26日にパシフィコ横浜 国立大ホールで単独コンサート「VIXX LIVE LOST FANTASIA IN JAPAN」を開催した。チケットは事前にすべてソールドアウト。会場いっぱいに集まったファンと3時間にわたり熱い公演を繰り広げた。

◆8/26の東京公演をレポート

ファンタジックな世界へと引き込む映像のあと、ゴールドジャケットでキメたVIXXの6人がリフトに乗って登場。割れんばかりの歓声の中、今年韓国で発売されたアルバム『EAU DE VIXX』の中から「Odd Sense」、「Escape」、「Silence」といずれも日本初披露となるステージでオープニングを飾った。

揃ってファンに挨拶した後は各自の近況の話題へ。RAVIは「最近、音楽づくりやバラエティ番組の撮影、新しい後輩歌手(先日ソロデビューしたLEOのこと)の応援をして過ごした」、Nは「ドラマ『知ってるワイフ』の撮影中だ。少し憎たらしいけど可愛いキャラクター、キム・ファンを愛してほしい」、LEOは「ソロアルバムの活動をしていた」とし、リードトラックの「Touch & Skech」の歌とダンスを披露しファンを喜ばせた。
HONGBINは「ドラマ『魔女の愛』の撮影が終わって、今は『空から降る一億の星』の撮影中だ」、KENは「WEBドラマ『豆腐の擬人化』の撮影をしたり、プロジェクト音源『The Late Regret』も発表した」とし、その場でサビを歌い上げると客席から長い間歓声と拍手が続いた。最後にHYUKは「今度発表される日本のアルバムに初めて僕の自作曲が収録されるのでぜひ聞いてほしい」と伝えた。

そして、息もつけないほどの圧巻のパフォーマンス曲「Fantasy」に続いて、今回のコンサートの見どころの一つである、前後のステージを自然に繋げ、より雰囲気を高めるインタールードのソロステージが登場する。

まずは、RAVIによるラップと銃を構えるポーズを取り入れたダンスのインタールードから「INTO THE VOID」、さらにMENTを挟んで「Trigger」、「Beautiful Killer」と銃をポイントにしたダンスとサスペンダーの衣装が目を引く、セクシーで危険な香りの漂うステージを続けて披露した。

そして、各メンバーが香りを探し求めるイメージをおさめたブリッジ映像からHONGBINによる魅惑的なインタールードのパフォーマンスを挟み、調香師コンセプトの最新曲「Scentist」へ。さらにLEOによるインタールードの魅惑的パフォーマンスから、スタンドマイクを使ったシックなパフォーマンスで虜にする「Circle」まで、『EAU DE VIXX』の香りに包まれたステージが続いた。

今度は椅子を使った大人セクシーなダンスが見どころの「My Valentine」、そして上下にまとった真っ赤なスーツが際立つ足の動きがセクシーな「Love me do」に続いて、その余韻をもたらすHYUKによるインタールードのパフォーマンスでこのステージを美しく締めくくった。

暗転後のスクリーンには、韓国でデビュー6周年を迎えたVIXXがパーティをしながらデビューから現在までを振り返る映像が流れる。昔懐かしいステージの映像にメンバーが恥ずかしそうに騒いだり、当時のエピソードやファンへの想いを語ったりと、メンバー同士、そしてVIXXとファンとの絆が強く感じられる内容に一緒に涙するファンの姿も。

映像のあとは感動的な雰囲気をそのままに、KENのソロ・バラードステージを挟んでバラード4曲をマッシュアップしたステージへと続いた。 さらに、ファンへの愛をこめた曲「Love Letter -Japanese ver.-」では、逆にファンからVIXXに送るメッセージ・スローガンが一斉に掲げられ、“永遠にVIXXだけの星になるよ(영원히 빅스만의 별이 될게)”のメッセージにメンバー達も客席の端から端、2階3階にまで目を向けて、その姿に感動していた。

MENTで雰囲気を変えたあとは、VIXXらしさが全面に出たダークなステージ「Chained up -Japanese ver.-」。そして、“自分の中にある2つの自我が闘う姿を表現した”というNによるインタールードのダンスパフォーマンスに続いて、ジキルとハイドのストーリーを振付にも反映した「ハイド」のステージへ。日本で歌うのは久しぶりということで、ファンの歓声もひと際大きかった。

そしていよいよコンサートは終盤へ…。
最後のMENTでは、「次は皆さんが一番見たかったステージ」とし、「韓国のアルバムから香りというテーマを引き継いで香りを花で表現したアルバムで、Nが振付にも参加した」として、9月26日に発表される日本でのニューアルバム『Reincarnation』を紹介。まだ音源も公開されていない新曲を今回のコンサートを通じて初めて日本のファンに披露し、彼ららしいコンセプチュアルな楽曲とダンスに、ファンからも大きな拍手があがった。

そして最後にファンが最も待ち望んでいた時間、韓国で再び大きな話題を呼んだ「桃源境 (Shangri-La)」のステージへ。再ブームのきっかけとなった昨年末の音楽番組「歌謡大祭典」と同じスペシャルバージョンで披露し、扇を使った東洋美溢れるパフォーマンスに加え、足元まで赤い花が散りばめられたロングコートがメンバーの動きに合わせて舞う様子までも美しいステージだった。

ファンの「サランヘ(愛してる)」コールの後、アンコールでは雰囲気が一変。客席後方から自分の名前のアルファベットバルーンを持ったメンバー達が登場すると、メンバーが作詞作曲に参加したファンソング「Milky way」、「Navy & Shining Gold」で客席内を練り歩きながらファンと交流を楽しんでいた。
最後は退場時のBGMとして流れてきた「今日からキミはボクのもの」にあわせて合唱モードに。VIXXも最後までファンの顔を見ながら歌い終えると、名残惜しそうに手を振ってステージを後にした。

これまでバンパイア、ジキルとハイド、呪いの人形、サイボーグ、調香師等のコンセプトを通じて他のアイドルがやってこなかった様々な挑戦をし、また徹底的なコンセプト作りから培ってきた経験と感覚、表現力を持つ彼らだからこそ、幻想的な大人の魅力を醸し出せる今のVIXXが誕生したのだろう。
これからも彼らならではのカラーを守り、ファンを想い想われる関係で居続けてほしいと願いたくなるコンサートだった。

photo写真:川嶋謙吾(田中聖太郎写真事務所)

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