2018年をときめかせる「年下の男」たち。～SF9 ロウン、ヤン・セジョン、チョン・ヘイン～

少年のような純粋さの中に時折見せる男っぽさ。ラブロマンスにおいて欠かせないのがイケメンの「年下の男」。今回は「年下の男」を演じて注目されている次世代俳優を紹介したい。

大型犬のような頼もしさと愛らしさ～SF9 ロウン

189センチの長身と柔らかな顔立ちで注目を集めているロウンは、1996年生まれ。2016年にFNC初のボーイズダンスグループSF9のメンバーとしてデビューしたが、2013年に放送されたFNCエンターテインメントを舞台にしたリアルバラエティ番組『チョンダムドン111』にも練習生として出演しており、デビュー前から注目を集めていたメンバーの一人だ。

グループとしての活動のほか、単独で『リップスティックプリンス』や『お見合い喫茶店』などのバラエティに出演して人気を得たのに続き、5月からはtvNのドラマ『止めたい時間：アバウトタイム』に出演した。

『アバウトタイム』でロウンは、チェ・ミカ（イ・ソンギョン）の世間知らずの弟チェ・ウィジン役を演じている。彼は酒に酔って姉の親友チョン・ソンヒ（KARA出身スンヨン）と誤って一晩を過ごした後、自分でも気づかないうちにソンヒに恋していく。

このドラマで、ロウンは世間知らずの弟と恋に邁進する年下男を行き来しながら、多彩な演技を披露した。本格的なドラマ出演は初めてながらも、安定した演技力や、豊かな表情で、キャラクターに立体感を吹き込み、演技者として注目を集めた。

またロウンは秋からのSBS新ドラマ『キツネ嫁星』にも出演を確定した。

現在放送中の『三十ですが十七です』の後番組として放送予定の『キツネ嫁星』は、それぞれの傷や欠点を抱えたまま、仁川（インチョン）空港で出会ったイ・スヨン（イ・ジェフン）とハン・ヨルム（チェ・スビン）が、仁川空港を行き交う多くの人間群像とぶつかりながら、人と愛に感動するように成長していくヒューマンドラマだ。

このドラマでロウンはハン・ヨルムの入社同期で、係留場運営チームで働くコ・ウンソプ役を演じる。

新人俳優としても注目されているロウン、今度はどんなキャラクターを見せてくれるのか期待される。

デビュー2年で主演をゲットした急成長株～ヤン・セジョン

『愛の温度』(SBS)の「年下の男」ぶりで大きな注目を集めたヤン・セジョン。ドラマデビュー作が2016年の『浪漫ドクター キム・サブ』で、それからわずか2年、しかも3作目で主演を務めることになった急成長株だ。

『愛の温度』では携帯電話すら持たない一匹狼のシェフ、オン・ジョンソンを演じ、駆け出しのドラマ作家イ・ヒョンス(ソ・ヒョジン)との恋愛模様を描いた。

ジョンソンは仕事では冷徹だが、恋には一直線。ロマンティックなセリフも次々に飛び出す、絵に描いたような「年下男」で、時には恋の駆け引きも。視聴者は「ありえない」と思いながらも思わずキュンとさせられてしまうのは、ヤン・セジョンという俳優の魅力からだろう。

さえないアラサー女子が突然、年下男と、ハイスペックな男性(キム・ジェウク)のイケメン二人から愛され翻弄されるストーリーが共感を呼び、『愛の温度』は同時間帯ドラマで視聴率1位を獲得する人気ドラマになった。

ヤン・セジョンは1992年生まれ。2011年からモデルとして活動し、2012年には演劇に出演した経験もある。2016年にオーディションを経て出演した『浪漫ドクター　キム・サブ』、ソン・スンホンの演じたイ・ギョムの青年時代を演じた『師任堂　色の日記』で注目を集め、ドラマデビューから3作目の『愛の温度』で主役を務めることに。

ヤン・セジョンは現在SBSで放送されている『三十ですが十七です』に出演している。

ヤン・セジョンが演じるのは17歳の時のトラウマで世界を遮断して生きてきた30歳のコン・ウジン。30歳だが精神年齢は17歳。事故のために17歳から昏睡状態に陥り、30歳になって目覚めたウ・ソリ（シン・ヘソン）との恋愛模様を描くドラマだ。

主演2作目、でもまだドラマ出演4作目というヤン・セジョン。これからの成長が見逃せない次世代俳優のひとりだ。

全世代の女性がときめく「年下の男」～チョン・ヘイン

チョン・ヘインは2018年上半期でもっとも注目された俳優、と言ってもいいだろう。

5年ぶりにドラマ復帰したソン・イェジンの相手役として出演した『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』が大ヒット、2018年を代表する「年下男」となった。

年下男といっても、チョン・ヘインは1988年生まれ。ドラマにありがちな「アラサー女子と年下男」よりは少し大人の男だ。海外赴任から戻って再会した親友の姉、ジナ(ソン・イェジン)に恋心を募らせていくジュニを演じ、その演技の自然さから二人の交際説が浮上するまでに。また、ひたすら目の前の恋に夢中になる年下男ではなく、将来や周囲の人々にも気遣いができる大人の男だったことも、幅広い世代に人気を得た要因のひとつだろう。

またドラマのヒットと、親しみやすく、明るいイメージで、多くの広告モデルに採用され、5月には男性広告モデルブランド評判ランキングで1位を獲得した。

チョン・ヘインはFNCエンターテイメント所属で、ドラマデビューはFNCの先輩であるイ・ホンギ主演の『百年の花嫁』。2017年放送の『あなたが眠っている間に』ではいわゆる「第二の男症候群」でブレイク、『賢い官房生活』では濡れ衣を着せられて服役する大尉を演じるなど、着実にキャリアを重ねてきた。

またチョン・ヘインは兵役を終えてからデビューした俳優としても知られている。同世代の俳優が兵役期間を迎える中、中断することなく、俳優活動を続けていける強みがある。

よくも悪くも大注目された2018年のチョン・ヘイン、今後どのような作品を選び、キャリアを重ねていくのか注目していきたい。

（写真：tvN、SBS、JTBC）

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