ニュースリリース
2018年12月14日 02:09

【撮り下ろし&独占インタビュー】CODE-V個別インタビュー ナロ・後編「僕らの曲に、声に、しぐさに、話す言葉に、力があったかもしれないけど、それを受け入れてくれたファンがこんなにたくさんいて、良かった」

KpopStarzが行うCODE-Vナロのラストインタビュー・後編。

◆デビューしてから現在まで、歌唱法に変化はありますか?

ナロ:はい、変わってます。僕は元々R&Bが好きで、ずっとヒップホップ、R&B系の曲をやってきたんですけど、CODE-Vってどちらかと言えばK-POPよりもJ-POPに近い。だから、それに合わせて歌ったりして、以前のプロデューサーさんからアドバイスされて、POPのR&Bの感じだと、レイドバックの歌い方になるけど、そういう歌い方じゃなくて、定拍で歌ってくださいってことを言われたので、日本のファンの方が聴きやすい歌い方になってきたんじゃないかなと思います。

◆意識して歌い方を変えたりしたんですね。

ナロ:そうですね。でも、CODE-Vを解散したら、また元の歌い方に戻っちゃうかもしれないし(笑)。

◆声の質は変化しましたか?

ナロ:変わりました変わりました!年とったし!(笑)。貫録っていうのかな?お酒もあるかな~(笑)。昔は無理やりフェイクを入れたりしてたんです。いらないのに無理やり入れたりして、「俺、ここまで歌える!」ってところを見せたかった時もあったんですけど、今は全然そういうのはなくて、曲に必要な歌い方に合わせて、それがちょうどいい感じだと思う。たぶん感覚が変わったから、声の感じも変わったんじゃないかな。発声が悪いと、どんどん声が変わっていくんですよ!

◆昨年はミュージカル「RENT」に出演して、そこでまた違った発声、ミュージカルの発声も経験しましたよね。

ナロ:はい。違う発声ですね。僕、韓国でも1回舞台を経験していて、舞台って、声が響かないと伝わらないってところがあるので、POPSを歌ってる時の歌い方にすると、伝わりにくいんですよね。ただ、カッコいい歌い方になると、歌が上手いなと思われるかもしれないけど、それ以上はなにもない、みたいな。舞台は会話の連続なので、それがちゃんと伝わらないと、と思って、舞台の時は舞台の歌い方で対応してきました。

◆舞台は、今後もやっていきたい仕事の1つですか?

ナロ:今日までそういう気持ちは全然なかったんですけど、僕が一番好きなアーティストはマイケル・ジャクソンなんですけど、その次くらいに大好きなアーティストがマリオで、僕とタメなんですよ。十数年前からずっとファンで、そのマリオが、アメリカの「RENT」のベニーに選ばれたんです!(*2019年1月27日、米FOXで生放送されるミュージカル「RENT:Live!」のキャストが発表され、ベニー役に歌手のマリオが選ばれた)今日、そのニュースを知って、朝からドキドキしてます!大好きなんで!「RENT」に対する世界中の思いってすごいなって思います。ミミ役のティナーシェもめちゃくちゃ有名なR&Bシンガーで、僕は大好きなので、観に行きたいくらい!!今日のニュースを見て、「RENT」に出演するチャンスがまた僕にもあればいいなって、今日イキナリ思っちゃったかもしれない(笑)。アハハッ!

◆ナロさんの憧れのアーティストはマイケル・ジャクソンとマリオ。

ナロ:マイケル・ジャクソンって、天才過ぎて、もう手の届かないくらいの存在。僕が一番求めてて、こういう形カッコいいなって思える一番の存在がマリオ。

◆武道館という場所は、ナロさんにとってどのような場所ですか?

ナロ:武道館・・・。夢のようなステージだったし、いまだに何も覚えてないくらい、身体が震えてました。

◆CODE-Vがデビュー前だったかな、複数アーティストが出演するイベントが武道館で開催され、CODE-Vを初めて観ました。

ナロ:いろんなアーティストが出演していて、素晴らしいアーティストがこうして集まってこそ、武道館て会場を埋められるんだって思って、ここでワンマンライブが出来るアーティストってなんなんだろう?って感覚でした。ライブの聖地は入口もデカくて、ヤバいなって(笑)。わぁー!って気持ちだった記憶があります。

◆CODE-Vの武道館ライブはDVDになってますよね!何度も観るタイプですか?

ナロ:僕は入隊している間、ネットにあがったダイジェスト版を観て、早く全部を観たいって思っていたし、その映像を軍隊の先輩たちに「オレ、こういう人だよ!」って(笑)。オレ、こんなことやってるよってエラソーに言うと「こんなことやってるの!?」って、みんな驚いて、「まあね」みたいなかんじでしたね(笑)。

◆急にナロさんを見る目が変わったり?

ナロ:はい、それでだいぶ軍隊の生活が楽になりましたね~。

◆じゃあ、「歌ってよ!」って言われませんでしたか?

ナロ:もう、毎日です!!すごい愛されていたと思います(笑)。だから僕は軍隊についてもイヤな思い出はあまりないです。場所は北の方だったんですけど、日常生活も僕は張り切って過ごしました。軍隊の中で、この年齢で、認められないと、後でなにも出来ないなって思ったし、遅く入隊した分、負けないぞって気持ちで思い切ってやっていこう!って感じでした。

◆CODE-Vのメンバーで良かったなぁ~と思えることは?

ナロ:社会に出て、ここまで近くに感じることができる人って、なかなか作れないじゃないですか。メンバーという存在が、僕にとってそうだし、ファンのみなさんも、すごいなんか・・・僕らが・・・なんていうのかな、僕らは日本で、ほぼゼロから始まったストーリーなんですけど、ここまで集まってくれたってことは、僕らの曲に、声に、しぐさに、話す言葉に、力があったかもしれないですけど、それを受け入れてくれたファンのみなさんが、こんなにたくさんいて、帰ってきて良かったなって思います。僕たちが、どんだけ頑張っても、能力を持っていても、それをカッコいいとかずっと聴いていたいなって思わないと、ファンにはならないと思います。いろんな地域を回っているんですけど、どんな場所に行っても、全国から集まってくれる思い・・・ファンからすごく愛されてる感じを、日本に来て初めて知ったんです。CODE-Vでよかった、と思います。

◆最後にファンへ。

ナロ:僕らの最後のアルバムは「-ing」ってタイトルなんですけど、この言葉には、まだやってます、これからもやる、っていう意味が込められている言葉なので、最後のアルバムではありますが、CODE-Vのメンバーの意志が詰まっています。各々が掲げる目標や夢を実現できるように、これからもやっていきたいと思います。来年から、形は今の形じゃなくなるし、CODE-VはCODE-Vじゃなくなるし、ミラクル(*CODE-Vのファンの呼称)もミラクルじゃないかもしれない。でも、メンバーみんな、変わんないんです。変わるのは名前だけです。だからみなさんも、変わらない気持ちで、僕たちを応援して欲しいです。

(photo&text:Kiyori Matsumoto)

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