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2013年07月25日 13:02

公取委、JYJの活動妨害でSMらに是正命令

韓国の公正取引委員会は24日、JYJの放送出演や歌手活動を妨害したとして、元所属事務所のSMエンターテイメントと韓国大衆文化芸術産業総連合(文産連)に対し、妨害行為の是正命令を下した。

元東方神起のメンバー3人によるJYJと、東方神起の所属事務所となるSMエンターテイメントは、専属契約の問題で2009年に法廷闘争に突入した。

公取委によると、その後、2010年にJYJがJYJ名義で1stアルバムをリリースしようとした際、SMと文産連は、アルバムの流通会社や地上波放送局3局、音楽やバラエティ関連のケーブル放送局6局、アルバム卸小売販売業者11社、ネット音楽配信業者5社の、計26事業者に対して、JYJの放送番組出演の自制などを要請する公文を発送した。

この公文では、JYJとSMの間の法的問題の存在を指摘することに加え、「(JYJの出演を自制しなければ)大衆文化と韓流が退歩することになる」とする内容などが盛り込まれていたという。公取委はこれについて、「業界におけるSMの影響力、芸能関連団体で構成された文産連の特性などを考慮すれば、該当公文は関連事業者に相当な圧力として働いただろう」とし、今回、SMと文産連に是正命令を下した。

公取委関係者は韓国メディアの取材に応じ、「今回の事件は、大手芸能事務所がその影響力を使い、事業者団体とともに自身と紛争中の芸能人の活動を妨害した行為を禁止させたところに意味がある」と、今回の決定の意義を強調。「今回の措置によって、芸能産業で同じように発生する可能性のある不公正行為に対して警鐘となることを期待したい」と明かした。

この是正命令に対して、SM側は、「妨害行為をした事実がないにも関わらず、今回の決定が下されたことは遺憾だ。この決定に対して法的対応も検討している」としている。

一方、JYJの所属事務所であるC-JeSエンターテイメントのペク・チャンジュ代表は、「SMが独占的、優越的地位を乱用し、相手に対して不利益を強要する行為を何度も行うなど、公正取引法を明らかにに違反した事実が明らかになった」と、今回の決定を支持するコメントを出している。

また、JYJも所属事務所を通じて、「公正取引委員会の決定に感謝しています。まだ長いトンネルの中にあることに変わりはありませんが、今回の決定は遠くにすれ違うような一筋の光に見えました。今後の活動で応えることができるように、いつもベストを尽くしていきたいです」と語った。

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