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2013年09月08日 08:13

CRAYON POPの人気に見る、日本産コンテンツって韓国でも流行るんじゃないか説

韓国と日本。この2つはとても近い国ですが、それぞれ異なる言葉、文化、国民性を持っています。ですが、その異なる国民性においても、アイドルグループや、楽曲、映像等、そのコンテンツに対する好みというのは、根本ではさほど変わらないのではないでしょうか?

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â–  韓国 → 日本の場合

日本で人気の出るK-POPアイドルグループと、韓国内で人気のあるK-POPアイドルグループには多少のズレがありますよね。わかりやすいのはガールズグループの方かと思います。韓国で大人気の4Minuteは、日本デビューは早かったのに、少女時代やKARA、T-ARAなどと比べて人気も認知度もイマイチ、というのが現状です。ですが今でも韓国では大人気グループですよね。

ボーイズグループでも、韓国ではINFINITEと同時期にデビューし人気も肩を並べる存在であるBEAST。日本ではINFINITEが横浜アリーナ3日完売であるのに対し、BEASTは2日でやや空席があったり。2つの国での人気というのには差があります。

これはアイドルグループそのものへの“好みの差”というのももちろんあるのでしょうが、微妙な嗜好の差を埋められていないプロモーションやブランディング、曲のローカライズ(カルチャライズ)の問題など、いろいろなことが起因しているケースが多いと思います。

â–  日本 → 韓国の場合

韓国では以前、「日本のアイドル像は韓国では受け入れられない」という声が各所であげられていました。がしかし、それは違うかも?韓国人の好みって実は日本と似てるかも?と思えるような事例をご紹介します。

この事例は日本から韓国進出した事例というわけではないのですが、「日本風のアイドル像に似たアイドルがもしも韓国でデビューしたら」といった感覚で見て頂ければと思います(※日本風アイドル像という言葉の定義には私の主観が混じっておりますのでご了承下さい)。

まずご紹介する事例は、最近韓国ですごい話題のCRAYON POPです。ご存知ですか?今韓国で大ブームを巻き起こしているガールズグループです。

â–² CRAYON POP

今や大手事務所や数をこなしたベテラン達ですら1位をとるのが難しいと言われている地上波音楽番組で、大勢ドルEXOと共に立て続けに1位候補曲にノミネートされています。

見て頂くとわかるのですが、これまでの韓国のガールズグループたちとは様子が違いますよね。

高いヒールをはき、スタイルがよく見える衣装で、完璧に揃った華麗なダンスを踊るのが従来のガールズグループ像だとすると、ヘルメットをかぶり、ジャージを着て、メンバー全員が名札をつけて舞台にあがり、華麗なパフォーマンスとは違ったコミカルなダンスを踊る彼女達。

まるで日本のももいろクローバーZではないか!と、盗作説のような噂まで出る程、似ていると話題になっています。

CRAYON POPも、デビュー当初は他のガールズグループのように比較的一般的な路線で活動をしていました。しかし今回の「Bar Bar Bar」の活動から一気に路線変更をし、注目を浴び、人気を集めることになりました。これまでのガールズグループ像とはかけ離れたイメージで、ただインパクトがあったことが要因かもしれません。ですが、ももクロのような日本のアイドルに近いアイドル像が韓国で受け入れられ、流行している。CRAYON POPの大勢ドル化を誰が予想出来たでしょうか?

次に、ご紹介するのがORANGE CARAMELです。

â–² ORANGE CARAMEL

彼女達は日本でも知名度のあるグループ、AFTERSCHOOLの派生ユニットです。AFTERSCHOOLの持つ、パワフルでセクシーなイメージとは対象的に、女性アイドルが持つ”突き抜けた明るさ、キュートさ、コミカルさ”をグループイメージとし、2010年にデビューしました。

もともとセクシー路線であった彼女達が、緑色のドレスと独特な振り付けで音楽番組に登場し、ファンに衝撃を与えました。日本の一昔前のアイドル像に似た感じですね。

このコンセプトでデビューをした当初、韓国内では賛否両論で、こういう姫系や萌系のアイドルは韓国では流行らないと言う声もちらほらありました。

ですが、蓋を開けてみると、結局韓国でも人気が出て、2010年のデビューから今年で3周年、今でも活動を続けています。音楽チャートでも上位に入ったり、日本デビューも果たしています。

こういった事例を見ていると、日本のアイドル像は韓国では受け入れられない、韓国のアイドルは完璧なスタイルと完璧なダンスパフォーマンスありきだ!という説は覆されたと言えるでしょう(もちろんこれまでのガールズグループ像で世界的に人気を博しているグループが多いことは確かですので、どっちがどうというわけではありません)。

この事例を見て思ったのは、日本産のコンテンツの多くは、きちんとしたローカライズ(カルチャライズ)とプロモーション次第で、韓国で受け入れられて流行るポテンシャルがある!ということです。

この記事は「Quick memo*韓国エンタメモ帳*」提供の記事を編集して掲載したもので、KpopStarzの見解・意見等を反映するものではありません。

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