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2013年09月24日 11:48

逆に差別化しにくい奇抜なコンセプト カムバックしたBTOBの軌跡を振り返る(動画)

先日、「Thriller」という曲でカムバックしたBTOB。BTOBはBEASTや4Minuteの所属事務所であるCUBEエンターテイメントから2012年にデビューしたボーイズグループです。

供給過多とも言われるK-POPアイドル。2012年にデビューした新人アイドルグループは約50組と言われており、カムバックを出来ずにいるグループも数多くいる中で、EXOやB.A.Pに続いて実力・人気のあるグループです。

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そんな彼らの今回のカムバックステージは“ゾンビ”がコンセプトになっています。

■ 「Thriller」MV

カラコンにダークなメイク、目が光っていたり、独特な振り付け。奇抜なコンセプトでのカムバックです。この奇抜なコンセプトですが、同じく2012年デビューのボーイズグループであるVIXXとコンセプトや雰囲気、振り付けが似ていると話題になっています。

â–  VIXX

たしかに言われてみれば・・・似てるような気もする。髪色とか。カラコンしてるし。ちょっと振り付けとか雰囲気も似てるような気も。

とはいってもVIXXのコンセプトはゾンビではありません。それを言うなら以前に2PMがゾンビダンスと言われる振り付けの曲を出しているし、ちょっと前のSHINeeの「Why so serious?」という曲もゾンビがコンセプトですし、別にはっきり似ているわけでも、真似でもありません。

奇抜なコンセプトであっても差別化がしにくいのは、先述のとおり、K-POPアイドルが供給過多となってきていることが1つの要因です。

今や「Wolf」や「ウルロン」で一躍有名グループとなったEXOも、昨年のデビュー時は「EXO Planetからやってきた、それぞれ違う特殊能力を持つ12人」という、特殊な設定がありました。

多くのグループがそれぞれ差別化を狙った独自のコンセプトをもってデビューし曲を出している中なので、今回のBTOBのようなコンセプトは、一見奇抜なコンセプトなのですが、逆にかぶりやすくなっているというか、「なんか見たことのあるK-POPボーイズグループの曲」といった感じの、どこか埋もれてしまいやすいものになっているのかもしれません。

ここでBTOBのこれまでの活動曲を振り返って見ると、

・ 失恋コンセプトの重めのダンス曲・・・insane
・ 90年代レトロルックコンセプトのアップテンポ曲・・・WOW
・ バラード・・・father
・ 新人らしいナチュラルかわいい系・・・2nd confession

といった感じで、あまりコンセプトもカラーも定まっていない模様。これは恐らく一つの戦略で、熱狂的なファンを囲いつつ、認知を広げて行くことを目的としているのだと思います。

例えば同じようにコンセプトを変えてカムバックを続けるB.A.Pは、熱狂的なファンを囲いながら、認知度を共にあげていくことが出来ました。

ですが、B.A.Pの場合は重厚なHIPHOPがメインの曲調で、そこに関してはどの曲でもあまりぶれていません。そのため、1つのグループカラーは築きながらも、様々な姿を見せて熱狂度と認知度を同時にあげていくことができたんだと思います。つまり、毎回コンセプトが違くても「B.A.Pっぽい」曲とパフォーマンスになってるんですね。

さて、BTOBに関してはこれまでのコンセプトの中で、昨年9月の活動曲である「WOW」が個人的に一番しっくり来ていたように思います。

「WOW」は、90年代のレトロルックをコンセプトに、ニュージャックスウィングスタイルの懐かしいリズム、スタイリッシュなラップが印象的な楽曲です。

■ 「WOW」MV

ガールズグループでレトロコンセプトで注目を集めた例というのはあるのですが、ボーイズグループでは数少ない事例で話題となりました。他のK-POPアイドルと比較してテイストとしてもかぶりにくいですし、曲に対する評判も良かったようです。ちょっと尖った奇抜なコンセプトよりもずっと個性が目立つ曲だったんじゃないかと思います。

グループの実力だけではなかなか成功しにくい今の市場で、グループの実力と合わせて必要となるのが、「他とかぶらないコンセプト」と「コンセプト負けしないグループカラー」ではないかと思います。コンセプトを変えて行くだけだと結局グループらしさが欠けてしまう。違った曲やコンセプトの中にそのグループっぽいと思わせるカラーを残すのは難しいことですが、今のポジションからさらに一歩抜け出す鍵となってくるでしょう。

BTOBは実力のあるグループだと思いますので、今回は既に似ていると言われているコンセプトではありますが、そのコンセプトに負けないグループカラーを発揮してくれるよう期待しています。

この記事は「Quick memo*韓国エンタメモ帳*」提供の記事を編集して掲載したもので、KpopStarzの見解・意見等を反映するものではありません。

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