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2014年01月08日 03:50

とある韓流マニアの韓国生活日記(1):韓国でK-POPオタ生活をするということ~選ばれし強運の持ち主たち~

こんにちは!はじめまして。突然ですが、私は大のK-POP好き、Nikiといいます。運良く教師の仕事を得ることができ、可愛い子供達に囲まれながら韓国で楽しく生活しています。普通の生活をしているかと思いきや、趣味の「音楽」に関しては、取りつかれたような部分があります。いや、もっと正確に言うと、「K-POP」に関してですね。

まず、このコラムを初めて執筆するにあたって、どんな内容にしようかじっくり考えてみました。韓国でのK-POPの存在感についてにしようか、自分の好きなアイドルについて語ろうか、韓国人のK-POPファンと外国人のK-POPの違いについてにしようか・・・そんな中、ある友人に、これまで何回サイン会に行ったことがあるのか聞かれたのですが、その時自分が外国人ファンであることに起因するのか、「いつもアイドルに会いに行っている」ということに気づきました。でも言わせてください、結構大変です。

ツイッターやタンブラーをしている人なら、私が示すところの「一部のラッキーな人」の意味が分かるかもしれません。ソウル在住の外国人のK-POPファンには、数種類あります。留学生としてやって来た人、私のように教師の仕事を得てやって来た人、数カ月間の休暇を得てソウル中を動き回っている人もいるかもしれません。理由はどうあれ、大好きなアイドルに夢中になっていることには変わりありません。

そういう「一部のラッキーな人」達は、サイン会の様子だとか音楽番組の収録だとかについて、休む間もなく更新しています。好きなアイドルとどうやってアイコンタクトをとったとか、名前を覚えてもらったとかそういうことを書いてる人もいます。それと同時に、大好きなアイドルの写真も大量にアップします。こんなの、一見簡単に見えますよね?

いえいえ、とんだ間違いでございます。もちろん、好きなアイドルと同じ韓国という国に住んでいる分、「おっかけ」活動は比較的容易なのでしょうが、これにはとんでもない金額が費やされています。あと何と言ってもやっぱり運です。あとやる気。あとやっぱり運(ここ強調)。大好きなあのアイドルに会うには大きく2つの方法があるんですが、1つ目は時々開かれるサイン会、2つ目は音楽番組です。

サイン会は、大好きなアイドルと実際に触れ合える貴重な場です。でも参加するのが大変です。韓国にいる外国人ファンって、懸賞でゲットした景品をたくさん持っているように見えませんか?これって実は、部屋に大量に山積みされたCDがあるんです。私自身、韓国に来てから1度だけサイン会に行きましたが、応募はもっとしています。BTSがデビューした時、そこまで有名ではなかったのですが、私は大好きでした。そこで、彼らが大邱(テグ)でサイン会をすると知った時は、かなり喜びました。結局、600枚くらいのCDが売られたのですが、その中で150人だけサイン会に参加することが出来たのです。それで、私のようなファンはだいたい5〜10枚くらいのCDを購入しました。CDを買えば、かなりの確率でサイン会に参加できたのです。今はそんなこと到底不可能ですが・・・。

ある時、B.A.P(ビーエーピー)が大田(テジョン)でサイン会を開きました。私の住むところからなら、電車で数時間の距離。挑戦してみようと決め、CDを15枚(金額的には15,000円ほど)購入しました。するとどうなったでしょう?運命の女神様に見放されてしまいました・・・。サイン会に行くことが出来ませんでした。同じくB.A.Pを生で見たいソウル付近に住む友人がいて、お金を貯めて、しばらくはラーメンを食べて節約しながら、20枚のCDを購入したそうです。それでどうなったと思いますか?彼女も、サイン会に行くことが出来なかったのです・・・。

そう、たしかにサイン会には行けなかったかもしれない。じゃあ、音楽番組はどうだろう?収録は毎週してるし。時々しかないサイン会よりはましではないのか。そう思いました。でも、違いました。

いや、少しはましかもしれません。しかし、サイン会よりもさらに献身的な努力が必要とされます。ご存知の方も多いでしょうが、毎週放送しているメジャーな音楽番組は5つあります。そのうち3つは水、木、金曜日に収録が行われます。ゆえに、大学生のような時間に余裕がある人でもない限り、見に行くことは出来ません。私のように仕事をしている人には、2つの音楽番組が残されています。土曜日の「ミュージックコア」と、日曜日の「人気歌謡」です。もちろん、これらを見に行こうと思うと大変です。「ミュージックコア」はかなり大きな会場で行われますが、離れた席に座ってしまうと双眼鏡は必須アイテムです。「人気歌謡」はもう少し近くで見ることが出来ますが、チケットはほんのわずかしかありません。

また、待ち時間もあります。夏と秋の間は、早めに会場に行っておかなくてはなりません。早めというのは、ものすごい朝早く、という意味です。始発電車、もしくは午前6時30分に到着していない限り、観覧はほぼ無理です。「ミュージックコア」の会場は広くまだましな方なので、7時に到着したら、まだ大丈夫でしょう。でも「人気歌謡」はとんでもありません。私自身、4回行ったことがあります。毎回、午前6時30分には現地で待ち、当時はそこまで人気のなかったBTSのためにじーっと並んだわけですが、結局たったの1度だけ観覧することができました。観覧する確率、当時まだ人気の浅かったBTSに関して、最大25%ということが分かりました。雨や雪が降っている日には、また別の確率が変わるのでしょうが。ちなみに、冬はずいぶんラクです。並ぶ前にあらかじめインターネットで手続きが必要なので、無駄足は踏まなくても良いです。それでも、入場チケットは1つのグループに対して20〜40枚くらいしかありません。

私は、サイン会よりも音楽番組の方に参加できた方ですが、それでも「一部のラッキーな人」にはなれません。認めたくないですが、やっぱり羨ましいです・・・。ソウルに住んでいたらなと思います。もしくは、学生で授業をサボれたらいいのになとも正直思います。でもそうではありません。代わりに、ファンクラブに入り、グッズを購入し、皆さんと同じようにコンサートのチケットをゲットするんです(チケット争奪戦に耐える余裕がある場合)。これについては、また書きます。

「一部のラッキーな人」について、もし皆さんのご意見があればコメント欄にてお知らせください。また、韓国に住んでいる韓流マニアとして、私に書いて欲しいトピックも大歓迎です。(→第2話を読む)

■とある韓流マニアの韓国生活記(2):K-POPは、大きい?小さい?〜韓国におけるK-POPの存在感〜
â– Life of a K-pop Expat in Korea: 'The Lucky Few' - How to See Your K-pop Bias in Korea (or not)

(*このコラムはKpopStarz英語版に掲載された記事を独自に翻訳したものです。)

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