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2014年01月29日 20:50

【コラム】CNBLUE、『BLUE MOON』ニューヨーク公演でファンが熱狂

一般に、K-POPと聞いて想像するのは、曲のイメージで統一された衣装を身につけて、高いシンクロ率のダンスで歌うグループではないだろうか。が、彼らを見たらそのイメージは一変するはずだ。そのグループは、CNBLUE という。

現地時間21日に、CNBLUEはワールドツアー『BLUE MOON』の一環として初のニューヨークでのライブパフォーマンスをタイムズスクウェアのベストバイシアターで行った。現地の人々が感じたCNBLUEとは、どんなものだったのだろうか。

K-POPというジャンルでは異例の存在、多くのダンスグループのひしめく中で、楽器を演奏し、ロックンロールをやるという彼らは、他の歌手たちとは一線を画している。グループのメンバー構成は、ドラマーのカン・ミニョク、ベーシストのイ・ジョンシン、リードギタリストのイ・ジョンヒョン、そして、リードボーカルでありリズムギターとキーボードとを行き来するチョン・ヨンファ。CNBLUEは、韓国での初アルバムをリリースする前の2009年半ばに日本でインディーズとして活動し、その翌年早々に母国でのメジャーデビューを果たしている。

公演当日、午前中に街を襲った猛吹雪にも関わらず、ファンは一般入場フロアでのより良い場所を確保するために、極寒のなか開演の7時間以上前のかなり早い時間から会場の外に並んでいた。その中の1人、ミシガン州デトロイトからニューヨークまでバスで20時間費やしてやって来たという24歳のファンは、CNBLUEのライブを見ることを熱望していた。

「ひどく寒かったけど、待ったわ。私は、正午に会場に来られたから日よけの下に入れたの、それでも寒くて寒くてたまらなかったけど、無事よ!どうしても、CNBLUEを見てみたかった。この数ヶ月間、YouTubeを通してずっと彼らのステージを見てきたから、実際に会えるんだもの、吹雪なんかで、私をとめることはできなかったわよ」

悪天候のため、20分遅れで始まったステージは約1500人のファンによる絶叫に満たされる。セットリストの新旧取り混ぜての全17曲をほぼノンストップで進行、約2時間の後のアンコールとなった。CNBLUEは、ずっと彼らより経験豊富なロッカーに負けないような存在感とショーマンシップを持って、最初から最後まで観客をライブに引き込んでいった。

バンドと観客の間を繋ぐ役割のヨンファは、偉大なフロントマンがすべきことを全て具現化。群衆といちゃついてみたり、ミック・ジャガー風の動きで踊ってみたりしながら、ヨンファの高い声はロックンロールを歌い、叫び、さらにはラップやビードボックスを指揮、甘いポップハーモニーをも展開したのだ。

彼らはニューヨークでプレイする機会を得たことに感動し、また感謝していることを曲の間にファンに直接、英語で伝えている。言葉の壁という問題は、多くの場合、アメリカ市場に参入しようとするあまたの韓国グループに大きく影響すると思われているので、これはバンドというグループ形態が持つ、会場全体をひとつにまとめ上げていくパワーとその集客力を現したといえる。

ニューヨーク在住の21歳の女性ファンは、CNBLUEのコンサートについて尋ねられると、終始笑顔だった。「すごいの!全部、愛してる!すごく楽しかったし、CNBLUEのステージでの存在感は半端ないの。一晩中彼らを見ていたいと思ったわ。とにかく目が離せないの、コンサートが終わらなければいいのにって、思った!」

前出のデトロイトの彼女も、それは同じだった。「CNBLUEって、間違いなく直に見るべきものよ。彼らはファンを失望させない、だってそう思う前に、もう彼らのパフォーマンスに引き込まれてるもの。彼らは私達に素敵な思い出を残す術を知ってるよ。もっと、彼らは注目されるのに値する存在だし、もっと、もっとアメリカのファンが増えることを願ってる」

CNBLUEは、ニューヨークのあとアメリカ西海岸ロスアンゼルスで公演を行い、中南米3国を回っている。人々の中にCNBLUEの名前を刻みながら。

(Text:Yayoi Iwai)

(※ この記事はKpopstarz英語版の記事を元に独自に執筆したものです)

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