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2014年01月31日 01:50

【コラム】CNBLUE、メキシコライブでステージに飛んできたのは?

22日のニューヨークを皮切りにライブツアー「BLUE MOON」のアメリカ大陸ツアーを行っているCNBLUE。ロサンゼルス、メキシコシティ、リマ(ペルー)のステージを終え、残るステージはサンティアゴ(チリ)のステージのみとなった。

地球の裏側の日本のBOICE(CNBLUEのファンの呼称)も、毎日届けられる映像や情報に一喜一憂する毎日で、「まるでツアーに同行してるみたい」な気分を味わっている人もいるのだろう。

日本のライブと海外のライブで大きく違うのは、会場での撮影が容認されていることと、観客がステージのメンバーに向けていろいろと物を投げ込むところ。どちらも許可されているわけではなく、一応注意事項として伝えられているようだが、ほとんどの観客は聞く耳をもたず、黙認されてしまっている。大抵の場合なげこまれるのは、ぬいぐるみや帽子などで、CNBLUEのライブでも、投げ込まれたぬいぐるみを抱くメンバーの画像がツイッターになどに上がることもしばしばだ。

26日、メキシコシティで行われたライブでは思わぬものがステージに投げ込まれ、びっくりするメンバーの様子がYoutubeに上がったファン動画で届けられた。

ライブ終盤、アンコールステージで「Hey You」の演奏中、ステージ上手前方に出てきたジョンヒョンめがけて、白い布状のものが飛んで来て、ギターを弾くジョンヒョンの左腕にあたり、ふわりと床に落ちる。それを見たジョンヒョン、思わず苦笑い。飛んできたのは、なんとブラジャー。次の「LOVE GIRL」の時には、ヨンファの足元に赤っぽいブラジャーが飛んで来て、一瞬拾おうとするが、それがブラジャーだとわかると拾うのをやめて、ちょっととまどった表情のヨンファも。

この「ブラジャーの投げ込み」は海外のライブではよくあることらしく、洋楽アーティストのライブステージでは定番の光景らしい。CNBLUEもついに海外ファンの洗礼を受けた、というところだろうか。

2PMのニックンもラジオ番組で「アメリカのステージでダンスをしているときに何かが投げ込まれて、脚に絡みついた。見てみたらブラジャーだった」というエピソードを話している。(アリランラジオ『Catch the Wave』1月1日放送分より)

しかし、一見エキサイティングで楽しいエピソードに思える「投げ込み」だが、ひとつ間違えば事故につながりかねない。ステージに立ってライトを浴びているアーティストからすれば、暗闇からいきなり物が飛んでくるようなもので、いくら柔らかいものだとしても、ケガの原因にならないとも限らないし、演奏中やダンスの時には妨げになることもありうる。

ステージを盛り上げたい気持ちや、アーティストとコミュニケーションを取りたいファンの気持ちもわからなくはないが、事故が起きてしまったらその楽しい気持ちがすべて台無しになってしまうことも考えなければならないだろう。日本のライブにおいては、K-POPに限らず、ほとんどのアーティストがこのような行為を厳しく禁止していて、それを窮屈だと思うファンも多いが、反面それが日本のライブの良さでもあるから、投げ込みの出来るステージだから盛り上がれる、というのは見当違いだろう。

少女時代の2012年、バンコクでのライブで、ティファニーが足元にぬいぐるみを投げ込んだファンをたしなめる動画がある。良識あるファンなら、ティファニーにこんな表情をさせてしまったことを悲しく思うだろう。

ライブステージはアーティストとファンが直接触れ合える貴重な空間で、お互いにとって最高の瞬間を共有できる時間だ。たしかに「ブラジャー投げ込み事件」はその場にいた観客も、ツイッターを見たファンにとっても、面白いエピソードではあるが、できれば危険が潜む行為はしない方がいいのではないだろうか。

(Text: Yuki Awatsu)

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