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2014年02月04日 17:37

【オピニオン】東方神起チャンミン(2)涙で卒業した『うちの町内芸』〜残した大切なもの 〜

東方神起のチャンミンは、KBS2バラエティ番組『うちの町内芸能体育の能力者(うちの町内芸)』を4日の放送を最後に、チームのユノフォームを脱ぎ卒業する。チャンミンは同番組のオリジナルメンバーで、前番組「月光プリンス」からカン・ホドン氏の芸能界復帰に、足並みを合わせ本格的に、バラエティ番組に足を踏み入れた。

「うちの町内芸」という番組は、カン・ホドン氏とチャンミンがMCを務め、競技するスポーツ種目が変わる度に、新しい芸能人ゲストが投与され、国内外津々浦々の町内へ出向き、町内にあるスポーツ同好会と、試合をするというドキュメンタリー要素を含んだ、バラエティ番組だ。

チャンミンにとって最後の種目となった「バスケットボール編」は、約4カ月間続いた。チャンミン以外のゲスト芸能人たちが、顕著にスポットライトを独占する中で、チャンミンは大きな注目を受けることがなかった。スーパースターである東方神起のチャンミンが、この種目では、主にベンチ入りの補欠候補であった。しかし、チャンミンは一度も不満を表に出すことはなかった。そもそもチャンミンという人は、中学生の頃、たまたま今の所属事務所にスカウトをされたという経歴を持つ。だからなのか、チャンミンは「うちの町内芸」では、自分の実力に合わせて与えられた機会に感謝していた。

スポットライトが当たらないと分かっていても、チャンミンは他のメンバーとチームに、迷惑がかかってはいけないと、本業である東方神起のステージ練習時間の合間を縫って「うちの町内芸」の運動の練習に時間を割いた。そのチャンミンの努力を惜しまない姿は、制作スタッフが敢えてクローズアップをしなくても、視聴者は、チャンミンの本気の努力を読み取ることができた。

特に、日本で繰り広げられた日韓親善試合でのチャンミンの態度は、感動的であった。競技場では、国際試合のように多くの観客が競技場を満杯にし、競技場の中に入ることの出来なかった観客が外に溢れていた。これだけの観客が注目した理由は、カン・ホドン氏でも、スポットライトを浴びているチームメンバーでもなかった。ただただ100%チャンミンの人気の力であった。しかし、チャンミンにスポットライトが当たったのは、入場したその一瞬だけであった。チャンミンは、自分を見に来てくれたファン達を前にして、ベンチに座っているか、コートに出てもエースとしてではなく、ロールプレイヤーとしての役割を果たすのみに徹しなければなかった。そのような状況の中でも、チャンミンから不機嫌な気配が漂うことは、全くなかった。誰よりも注目される場所にいて、誰よりも多くファン達の愛を受けて生きていくのが、スーパースターというものだ。

また、制作スタッフが、冬季合宿でやってみたいことを、事前アンケートで、メンバー全員に聞いていた。その中でチャンミンは「美女との合コンをしたい」という要望を出した。アイドルという一般大衆と遠く隔たる特殊な世界に、身を置く人であるのにも関わらず、チャンミンが持つ普通の若者の感覚に、視聴者は人間味を感じた。

数万人のファン達の視線を一身に受けているにも関わらず、チャンミンは限りなく自然体の25歳(韓国で26歳)の青年なのだ。チャンミンの予期せぬ言動や行動は、特に制作側が作ったものではなく、自然と発生する。だから、視聴者が、チャンミンの流した涙に感動し、チャンミンの罰ゲームに心から笑うことが出来たのだ。

チャンミンはスーパースターであるカッコいい姿を脱ぎ捨て、毎回様々は種目に全力で打ち込む姿で、新たな魅力を魅せることに成功した。チャンミン独特の天然な魅力が「うちの町内芸」を火曜バラエティの強者に導き、大きな役割を果たした。このようなチャンミンの活躍が、2013年KBS芸能大賞バラエティ部門で最高エンターテイナー賞を受賞した理由でもあろう。

「うちの町内芸」の末っ子は、本業である東方神起のチャンミンに戻ることになった。汗を流し、時には悔し涙を見せながら、毎回成長する姿を見せたチャンミンの同番組からの卒業は、チームメンバーのみならず、制作スタッフたちからも、別れを惜しまれた。最後の収録での合宿先では、夕食後、次回の試合戦略分析をするという名目で、映像をメンバー全員で見ていると、突然画面が乱れ、その画面には見慣れた顔たちが登場した。実は、制作スタッフがチャンミンのために用意したサプライズ映像だった。今まで苦楽を共にしたメンバーたちの姿が収められていた。この映像を見たチャンミンは、こらえていた涙を止めることは不可能だった。チャンミンは、真心詰まったメンバーたちの映像を見て、歓喜極まり涙が溢れ出した。

「うちの町内芸」と共にした約9カ月間で、チャンミンは成長し多くの変化も経た。同番組を通じてチャンミンの番組への誠実な取り組み方、熱い情熱を垣間見ることができた。人が見ていようがいまいが、真面目に努力し、最善を尽くす最善チャンミンの姿は、視聴者との距離を間違いなく縮めることに成功した。そのことが「うちの町内芸」で涙して卒業したチャンミンが残した、1番大切なものではなかったのだろうか。

(Text:Momoca Sakuraba)

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