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2014年02月19日 01:16

【オピニオン】ZE:A、CNBLUE、INFINTE、デビュー5年目のアイドルたち ~「演技ドル」という呼び名を乗り越えて~

今やアイドルがバラエティやドラマに出演するのは、もはや「挑戦」ではなくなった。missAのスジやIUの例に見るように、音源活動で知名度を上げたアイドルがドラマやスクリーンに登場するのは当然のことになった。

デビュー5年目を迎えたZE:A、CNBLUE、INFINTEのメンバーも様々な音楽外活動で名を馳せ、視聴率、劇場観客動員数を記録しており、アイドルに対する演技力やバラエティセンスの論議を一蹴するのに一役買っている。

■バラエティ王者のZE:A、ドラマにも。

ZE:Aのファン・グァンヒはバラエティアイドルの代表格だ。デビュー当初から話術の上手さが注目され、そのバラエティセンスを発揮、トークバラエティでのパネリストや、音楽番組のMCなどで活躍している。MBCの仮想結婚バラエティ『わたしたち結婚しました』では、同じくバラエティアイドルと評価の高いSECRETのソンファと共演、好評を博した。

パク・ヒョンシクは、恋愛系バラエティ『ロマンティック&アイドル』(tvN)、入隊体験バラエティ『チンチャサナイ(本物の男)』(MBC)に出演し、純粋で素直な姿が映し出された。特に『チンチャサナイ』では「赤ちゃん兵士」というニックネームをもらいながらも、その真面目で一途な姿が注目され、あらゆる世代の視聴者を魅了した。またヒョンシクはドラマ『ナイン』(tvN)や『相続者たち』(SBS)にも出演、「演技ドル」としての評価も高い。

キム・ドンジュンは早い時期から演技の活動をしており、ネット配信ではあるが1月に配信された『後遺症』では主演を務めている。

ZE:Aの中で演技ドルとして急成長しているのはイム・シワン。2012年の時代劇『太陽を抱く月』でヒロインの兄役の少年時代を演じ、わずか5回の出演ながら鮮烈な印象を残した。また現在も公開中の映画『弁護人』では誤認逮捕によって拷問をうける大学生という難しい役に挑戦、その演技に注目が集まっている。『弁護人』は観客動員数1120万人を突破、現在のところ歴代5位の興行成績を記録している。

■ホームシアターを独占するCNBLUE

バンドとして活動するCNBLUEだが、俳優としてもそれぞれのメンバーが成功を収めている。リーダーのチョン・ヨンファはデビューがドラマ『美男ですね』(2009年SBS)であり、『オレのこと好きでしょ』(2011年MBC)にも主演して、その演技力はもはや論議の対象にはならない。さらにそれらのドラマは海外でも注目され韓流スターとしての地位を築く役割も果たしている。昨年韓流クイーン、ユン・ウネと共演した『未来の選択』(KBS)は、残念ながら視聴率を伸ばすことができなかったが、これからの海外展開に希望をつないでいる。

イ・ジョンヒョンはSBSの『紳士の品格』に出演、12年ぶりにドラマ出演したチャン・ドンゴンの息子役を好演、順調な演技デビューを果たした。イ・ジョンシンも47.6%を記録したドラマ『いとしのソヨン』(KBS)に出演、その直後にも時代劇『剣と花』(KBS)に出演して乗馬のシーンもこなすなどバンドマンとは違う姿を見せている。

CNBLUEの中でもカン・ミンヒョクは演技ドルの枠を超えて、次世代韓流スターとしての呼び声も高い活躍を見せてきた。『大丈夫、パパの娘だから』(2010年SBS)『オレのこと好きでしょ』などにも出演していたが、彼を演技者として大衆に認めさせたのは、最高視聴率49.6%を記録した『棚ぼたのあなた』(2012年KBS)で演じたキム・ナムジュの弟セグァン役だ。すべての世代の女性を魅了するというその役柄通り、あらゆる世代の女性にその魅力を誇示し、CNBLUEのドラマーとしてより「『棚ぼた』のセグァン」として顔を知られるようになった。昨年も『相続者たち』に出演、また新しい魅力を見せている。

■未知数の魅力、INFINITEのメンバー

CNBLUE、ZE:Aと同じく2010年にデビューしたINFINITEもじわじわと演技への意欲を見せている。

ソンヨルはSMアカデミー演技科出身ということもあり、端役でいくつかのドラマに出演、SBSの『あなたが寝ている間に』にも出演している。

ホヤは、新世代の演技者を多く輩出した『応答せよ1997』に出演、ダンスの神という役柄は実際の彼とオーバーラップする部分も多く、まだ演技者としては未知数だが、これからに期待が集まる。

INFINITEの中で演技の活動が多いのはエル。2011年にはテレビ朝日の『ジウ~警視庁特殊犯捜査係』にキャスティングされ、その後も『美男バンド~君に届けるピュアハート』(tvN)などにも出演、演技ドルというよりは、すでに演技者としても海外に知られる存在となりつつある。エルは今月から放送予定の『悪賢い離婚女』にチュ・サンウクの秘書役で出演、役のために運転免許を取得したことが明らかになり、ドラマに対する積極的な姿勢が注目されている。

いずれのメンバーも音楽グループとしての活動も好調で、海外での知名度も高い。K-POPだけでなく、韓流エンターテイメントの普及という観点からも、彼らのように総合的に活動を広げるスターがこれからは多く求められるだろう。

デビュー5年目。アイドルとしては分岐点にかかる頃だろうが、エンターテイナーとしてこれからも活躍の場を広げていく彼らを見守りたい。

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