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2015年02月10日 03:00

【レポート】ミュージカル『ON AIR~夜間飛行~』 ユナク(超新星)編(2)共演者から日本語の難題アドリブを次々投げかけられる!

飛行機が上昇する時、コンサート会場でアヤの姿を見つけて歩み寄ろうとする時、ジェイのしぐさは細かいディテールまでもていねいに表現されていた、というかナチュラルな動きを意識してユナクが演技している点が、今まで観たふたりのジェイと大きく違っていた。日本語のトークがなめらかなので、共演者から即興の難題をどんどんぶつけられるユナク。その挑戦を受け、場の空気感を彼自身が楽しみながら演じていることが伝わってきた。

今となっては残像としてのイメージなのかもしれないが、ケビンのジェイは一番ハグをしていたように思う。チョンジは少しツンデレっぽく、ドキドキさせるのが上手い。そしてユナクはアヤと向かい合って手をつないで話す時、いつでも姿勢を少し低くして、視線をアヤの高さに合わせて話すところに、やさしさが溢れていた。

さて、3回観て気になっていること、書いておきたいことがいくつかある。囲み取材の時、<SPARK>のメンバーを演じるジュン(U-KISS)が、「ダンスがすごくカッコいい」と言っていた。確かにオープニングのブラックの衣装でのワイルドなパフォーマンスはカッコいい。・・・が! 物語のエンディングの<SPARK>のステージは、カッコいいというより可愛いのでは!? 是非、チェックして楽しんでください。グループの音楽性が変わったとしか思えないのですが、どうやら楽曲制作はジェイが担当しているみたいなので(*飛行機でアヤに自作曲を聴かせていた)、アヤに出会い、ジェイの作風が変化したのだろうか。ジェイのインタビューをして聞いてみたいですね。

それから、ひとりで何役も演じていた松原剛志、Apeaceのヨンウクが、作品の中で重要な役割を果たしていた。松原演じる居酒屋の店主はジェイと観客の接着剤的な存在だった。Apeaceのヨンウクは彼のダンススキルを発揮する大きなステージのチャンスをのびのびと楽しんでいた。初日に観た時と今回では、輝き度も自由度も増していた。

アヤがジェイとの楽しかった時間を思い出して切なくなるシーンは、アヤの歌声に合わせて、ステージ後方には二人の甘いデートシーンがモノクロで映し出される。3人のジェイの3カップルの映像を見た。デートのスナップ写真が散りばめられた画面は、後半動画に変わる。アヤを見つめる「彼女カメラ」の目線動画は、ケビン、チョンジ、ユナクそれぞれ全部が良かった。何かを話しかけてくるジェイの映像を見ながら、なんて言ってるの?とドキドキしながら想像が膨らむ。ファンなら絶対観ておきたい映像だ。

日本語が堪能なユナク編は、アドリブも果てしなく、全体の上演時間も他よりちょっと長めだ。ファンにとって、楽しい時間はどんなに長くたっていい。ですよね?

(text&photo:Kiyori Matsumoto)

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