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2013年12月04日 14:23

【ライブレポ】BIGBANG、海外アーティスト史上初の6大ドーム公演をスタート!

「BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2013~2014」が、11月16、17日、埼玉・西武ドームで圧倒的な存在感を示してスタートした。日本6大ドームツアーを開催する海外アーティストは、今回のBIGBANGが史上初。自身でも昨年末、初のドームツアーを東京・大阪・福岡の3都市6公演で開催したが、わずか1年でその規模は倍以上になり、6都市16回公演のツアーの幕開けに、ファンの期待も高まった。実際ドームツアーを行うことは日本のアーティストでもなかなか辿り着けないほど大変なことだが、BIGBANGのメンバーは気負うことなく、大きなステージを縦にも横にも全て使って、全身で西武ドームに集まった4万人との一体感を楽しんでいた。アリーナ後方席も、スタンド席も、皆がBIGBANGを身近に感じる演出がライブを盛り上げた。

BIGBANGのライブはオーディエンスに「音楽って、音を楽しむってことだよなぁ」と、当たり前だけど普段意識していない音楽に初めて触れた頃の初期衝動みたいな楽しさを思い起こさせてくれる。いつものように、会場で流れているSEが「FANTASTIC BABY」になったらライブの始まりの合図。場内全ての観客が大きな声で歌い、BIGBANGの登場をドキドキしながら待ちわびる時間から笑顔が溢れている。

ツアーがスタートしたばかりなので詳細には触れないが、今回のドームツアーについて、G-DRAGONが「BIGBANGのベストアルバムを聴いているような感じのコンサートです。6大ドームツアーができること自体がすごいことなので、ここでBIGBANGの過去と現在、そして未来を垣間見ることができると思います」とコメントしており、まさにBIGBANGのヒストリーを凝縮したような内容だった。

日本でのデビュー曲「MY HEAVEN」や初期の「ガラガラGO!!」、ファンからの支持も熱い「HaruHaru ~Japanese Version~」「FANTASTIC BABY」「BAD BOY」などヒット曲はもちろんだが、圧巻だったのはメンバーのソロコーナーだ。

「今年はBIGBANGの活動から離れた感じになりましたが、また5人で集まってツアーができることに感謝します。今回のコンサート、もちろんBIGBANG5人で歌うのがメインですが、ソロステージも見どころだと思います」(T.O.P)、「ソロ活動、そしてソロで日本全国を回りながら感じたことを今回のツアーで発揮できるか心配ですが、リハーサルをしながらやっぱりBIGBANG5人でいるとホッとします。みなさんもホッとしますか?みんなも声が枯れて出なくなるまで一緒に歌って踊りながら楽しいコンサートを作りましょう」(D-LITE)、「みなさん、元気ですか?日本でも様々なソロ活動をやってきましたが、ほかのメンバーも一生懸命ソロ活動をしてきました。それが1つになった時のパワーをみんなで一緒に確かめながら楽しいコンサートを作りましょう」(V.I)と、メンバーがソロ活動について語るように、2013年のBIGBANGはそれぞれソロ活動も精力的にトライしてきた。

メンバー同士、離れて活動している期間のお互いの成長に目を見張るものがあるのか、D-LITEが会場を一気に盛り上げる熱狂のソロコーナーを披露すると、そのあまりのパワフルなパフォーマンスに「D-LITEさん、凄いですね!」とV.Iが圧倒されるほど。もちろんD-LITEだけではない。SOLは話題のソロ新曲「RINGA LINGA」で日本初パフォーマンスを披露し、V.Iは今年日本ソロデビューを果たし、オリコンデイリーランキング1位を獲得したアルバム『LET'S TALK ABOUT LOVE』から、「僕を見つめて [GOTTA TALK TO U]」を披露。T.O.Pは、来年日本でも公開が決まった3年ぶりの主演映画『同窓生』で俳優としても活躍する中、リリースしたばかりの約3年振りのソロ新曲「DOOM DADA」を日本初披露した。

全てがヒット曲であるため、会場の歓声はライブのスタートからずっと続いている。メンバー1人ひとりが個性的なカラーを放ち、セールスやランキングなどの数字的な結果もしっかり示した5人の揺るぎないトップアーティストが集結したグループがBIGBANGなのだ。そしてそのリーダーであるG-DRAGONは既にソロアーティストとして世界8カ国13都市27公演のワールドツアーで全世界57万人を動員し、満を持して11月27日に日本ソロデビューアルバム『COUP D’ETAT [+ ONE OF A KIND & HEARTBREAKER]』をリリースする。この最強G-DRAGONソロコンプリードアルバムから「CROOKED」を日本初披露。ファンが興奮しないわけない。彼は今年4月にソロコンサートで西武ドームを経験している。そのライブのアンコールの最後に、「次はBIGBANGのメンバーと来ます!」とファンに挨拶していたが、今回その約束を果たすことになった。

BIGBANGは発信するファッションも常にエッジィで、注目されている。今回のドームツアーの衣装は、アダルトシックな洗練された大人の魅力を感じるだろう。

アンコールが始まると、嬉しいことにここからがまた長い。メンバーはいつまでもステージに立ち去りたくないみたいだ。ファンと大合唱し、ドームツアーの最初の会場・西武ドームのライブは幕を閉じた。
一方、この日のオープニングアクトを今注目のYGエンターテインメント期待の実力派新人ボーイズグループ「WINNER」の5人が務め、2曲を爽やかに披露してあたたかい拍手を浴びた。

(文:Kiyori Matsumoto、写真:©avex)

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