【ライブレポ】ZE:A、9人フルメンバーで日本ツアー「illusionist」お馴染みの“ハチャメチャ”MCも炸裂　

2013年12月07日 20:41

「2013 ZE:A 『illusionist』 JAPAN TOUR」が東京・国際フォーラムでスタートし、大阪、名古屋、福岡で開催された。今回ファンにとって一番嬉しいことは、9人のフルメンバーでのツアーということ。最近のZE:Aは個人活動が活発で、シワンの俳優ブレイク、バラエティでのグァンヒの活躍、映画でドンジュン、ミュージカルでヒョンシクなど、個々の成長が著しかった。そうしてメンバー1人ひとりが経験を積み一回り大きくなってグループに戻ってきた今、ZE:Aは以前よりも大きく成長していた。

ZE:Aのまさに「今」を披露する1曲目「THE GHOST OF WIND」からライブはスタートした。最近まで韓国の音楽番組を賑わせいた楽曲から、「 Heart For 2」「 Be My Girl」とダンス曲が続く。「みなさん、楽しんでいますか？僕も楽しい！久しぶりにコンサートをして、僕たちもとてもうれしいです。最後までみなさん是非楽しんでください！」と日本語で挨拶するケビンの汗をぬぐうヒョンシク。

ZE:Aの魅力は、クールな楽曲とファニーな楽曲、ヴォーカルをしっかり聴かせる楽曲など、バラエティに富んだオリジナル曲はもちろんだが、何と言っても彼らの会話によるコミュニケーションがダントツ面白い。決して完璧な日本語ではないのだが、ZE:Aは1年以上前からライブMCは自分たちだけでトークも挑戦しており、そのハチャメチャ具合がファンを大いに楽しませてくれた。

ところが今回のライブは、スタートからぐいぐい楽曲メインに進んでいき、ユニットでのステージを披露し終えると、オープニングからの張りつめたテンションが少し緩んだかのように、MCコーナーで大暴走！ミンウが「新しいアルバム『illusion』が遂に発売になりました！今回のアルバムの中でどの曲が好きですか？」とメンバーに懸命に質問を投げかけて進行しようしているのに、誰も聞いちゃいない。それぞれ自由！いや、自由過ぎる！！

シワンは突然逆立ち歩きを始めたり、ケビンが前方宙返りをしたりとステージで大暴れ。誰も協力してくれないミンウもキレてとび蹴り！こんな風に好き勝手大笑いする、これがZE:Aだ。アルバムがリリースしたこと、そして9人でこうして大きな会場で単独ライブが出来たことで、メンバーの自信が破格の喜び表現となって溢れていた。その様子を見ながら会場のファンも、いつもの大好きな9人の姿に安堵と感動を味わっているようだった。

今回ZE:Aが準備してきたスペシャルコーナーでは、グァンヒのトロット（韓国風演歌）、ZE:A FIVEのスマートでメロディアスな高音ヴォーカル、ZE:A 4Uの「Imadesho（今でしょ！）」など軽快なステージなど、ZE:Aから派生したユニット曲を披露した。

後半はスローバラードから、ガールズグループのカバー、そしてお馴染みのヒット曲「Watch Out」「Here I am」で盛り上がる。テホンが客席に飛び降り、通路を後ろまで駆け抜け、歓声も最高潮に。リーダーのジュンヨンがおもむろに「そろそろ・・・終わりが近いです」と言うと、ファンからは「えーっ！」の声が上がったが、「Mazeltov 」まで一気に駆け抜けた。

アンコールの前に、スクリーンにはZE:Aのデビューから現在までの映像が流れ、彼らのヒストリーにファンそれぞれも思い出を重ねているようだった。再びステージに現れた9人は「 Phoenix （日本語）」を歌い、最後の挨拶はそれぞれの思いを込めた日本語で挨拶をした。

「みなさん、本当にどうもありがとうございます。また会いましょう」（ヒチョル）、「今日はみなさんのせいで・・・（おかげで、と言おうとして間違える。笑）みなさんのおかげで、本当にうれしかったです。今日も、来年も！再来年も！一緒にいようね！！」（シワン）、「4年前に僕たちはデビューしました。今も僕たちは、まだまだです。僕たちの応援をよろしくお願いします。みなさんのために僕たちもいつも頑張ります。みなさん、ありがとうございます。愛してるー！」（ケビン）、「最後まで本当にありがとうございます。ミュージカル『SUMMER SNOW』も頑張ります。いつもファンのみなさんのために頑張ります！」（ミンウ）、「みなさん、こんばんは。ZE:Aの末っ子ドンジュンです。僕は最近たくさん嬉しいです。みなさんいつも応援ありがとうございます」（ドンジュン）、「冬ですね。風邪に気をつけて！愛してるよ」（テホン）、「今日みなさんがたくさん来てくれて本当に嬉しいよー！楽しい！幸せ！これからも頑張りますので、ZE:Aをたくさん応援してください。カムサハムニダ。サランヘヨ」（ヒョンシク）、「やっぱり、僕たちのファンのみなさん、最高です！！みなさん、本当にありがとうございます。ファンのみなさ～ん！ありがとう！」（グァンヒ）、「僕たちは本当に久しぶりにみなさんに会えて、本当にうれしいです。今日まで本当にありがとうございました。これからも僕たちZE:Aは頑張りますので、たくさんの愛してください」（ジュンヨン）。

こうして約２時間24曲のステージは終わった。ライブが終わると、メンバー1人ずつから会場のファン全員に直接素敵なプレゼントが渡されることが告げられた。順番に退場する際、メンバーがそれぞれのトレーディングカードを手渡してファンを見送ってくれた。ライブの疲れも見せず、笑顔でファン1人ひとりと向き合おうとするZE:Aの姿勢に、ファンは大きな感動をプレゼントしてもらったようだ。

（文：Kiyori Matsumoto、写真：2R International）

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