1月カムバックのガールズグループ、コンセプトは「黒」と「セクシー」

2014年01月19日 10:44

2014年が明けて、さっそくカムバックが相次いでいるが、1月にカムバックする4つのガールズグループのコンセプトが似かよっているのが話題になっている。

最初にカムバックしたのは、昨年「女性大統領」でブレイクしたGirl’s Day。タイトル曲「Something」のミュージックビデオ（MV）では黒い下着姿でベッドに横たわるシーンや深いスリットの入ったスカートを使ったダンスが眼を引く。4人態勢になってから大人っぽいイメージに転換してきたのが功を奏したのか、「Something」は各音楽番組で1位を獲得している。

Dal Shabetは、8日に「B.B.B（Big Baby Baby）」でカムバック。これまで爽やかなイメージの強かったDal Shabetだが、MVでは黒のボディーコンシャツなスーツとジャケットという成熟したフェミニンなイメージを前面に出している。露出はそれほど多くないが、身体の線を強調したダンスなど、セクシーさをコンセプトにしている。

昨年秋「揺れる」で、それまでの清純なイメージから転換してきたAOAは新曲「ミニスカート」でさらにセクシーさを強調した衣装とダンスでカムバックした。ティーザーではタイトルどおり黒のミニスカートで美脚を強調したメンバーがならんでおり、ドラマバージョンのMVではシャワーのシーンが挿入されるなど、前作以上にセクシーな面を強調している。

20日にカムバックするRainbow BLAXXは、ジェギョン、ウリ、スンア、ヒョニョンからなるユニットで、カムバックの予告からセクシーユニットであることを前面に押し出している。日本では比較的大人っぽいイメージで活動してきたRainbowだが、韓国では露出も少なくキュートなイメージで活動してきたグループであるだけに、今回の大胆な変身に注目が集まっている。

しかし、なぜ同じようにセクシー路線のカムバックが続くのだろうか。K-POPには数えきれないほどのガールズグループが存在するが、一部のユニークなコンセプトを持つグループを除けば多くは「セクシー」か「キュート」に分けられる。デビュー当時は新鮮でキュートなイメージで押してきても、活動期間を経て、メンバーの年齢が上がってくるとセクシーなコンセプトに転換するように見える。あるいは、大きくイメージを変えたいときにセクシー路線に転換するグループもあるようだ。

一昔前は、セクシー路線への転換はガールズグループの最後の手段のように言われていたようだが、今ではSECRETのようにキュートとセクシーなイメージを行き来するグループも存在するから、必ずしもそうではないようだ。だからこれら4つのグループもまたキュートなイメージに戻る可能性もなくはない。

同じ時期に同じようなコンセプトのカムバックが続くのは、視聴者たちに選択を促しているようにも思える。彼女たちは「他とは違う私達を見て」とアピールしているのではないだろうか。しかし、露出には限界があるし、セクシーを売りにしたセンセーションなカムバックは何度も使えない。結局は彼女たちの才能と魅力をどうアピールするかが、今後の生き残りにかかってくるのだろう。

(Text: Yuki Awatsu)