【ライブレポ】2AM、「LIVE ARCH vol.10」に出演！予定調和ではないアンコールで「この歌」を熱唱

2014年04月25日 02:07

4月20日(日)、TOKYO DOME CITY HALLに「LIVE ARCH」vol.10のゲストアーティストとして2AMが登場した。このイベントに今まで出演したアーティストは、ダンス系のK-POPアイドルが多い。2AMのように歌をじっくり聴かせるグループが、LIVE ARCHのオープニングのアッパーなジングル直後に、「電話に出ない君に」を歌いだす流れのミスマッチ感覚が逆にスタイリッシュに映る。「誰にも渡さないよ」と続けて日本語曲を披露し、最初の挨拶の後、チョグォンは韓国で起きたセウォル号の事故について触れ、「みなさんも私たちと一緒に祈ってください」と静かに犠牲者を哀悼した。

続いて「後悔するだろう」、「ある春の日」、「君も僕のように(I Wonder If You Hurt Like Me)」と韓国語の楽曲を披露し、彼らの声とハーモニーに会場は魅了された。

ここから次の歌に行くまでのインターバルが長めに取られていた。事前にファンから寄せられ2AMのこんなところが好きのコーナーでは、「スロンの誰からも突っ込まれる天然なところ」、「チョグォンはやんちゃだけど歌うとカッコいい」などたくさんのファンからの意見が紹介され、メンバーは納得したり少しテレたり。そしてプレゼント抽選コーナーでは、当選者にステージでメンバーがサイン入りプレゼントを手渡した。

後半は、「For you～君のためにできること」、「愛の歌がRadioから」を披露し、「みなさん楽しんでますか？ホントに？」と言葉のキャッチボールを楽しみながら、「愛してる愛してる」、「天使に」でライブはあっという間に終わった。ステージの端ギリギリのところまで出てくる4人の姿からは、ファンのすぐそばまで行って歌いたい！という気持ちが伝わってきた。

アンコールの「2AM！2AM！」がうねるように大きく盛り上がったタイミングで、4人は再びステージに登場。今までLIVE ARCHに出演した多くのアーティストが、飛び出すように駆け出したりしながらアンコールのステージに舞い戻ってきたが、2AMはゆっくり歩いて登場し、彼らのヒット曲「Never let you go～死んでも離さない～」を熱唱した。

本来の予定はここまでだった。でも、2AM！2AM！...とコールは鳴りやまない。もっと2AMの歌を聴きたい！もう１曲歌って欲しい！というファンの真剣な気持ちがメンバーに伝わり、遂に再び4人をステージに呼び戻してしまったのだ。チャンミンが笑いながら「こんなに呼んじゃダメですよー」とファンに話しかける。楽屋裏で外したイヤモニなども間に合っていないまま、この日１回目の公演のアンコールで歌ったという「この歌」を特別に披露してくれた。それは、予定調和のアンコールではなく、本当のアンコール。予定していなかったからこそ、4人は嬉しかっただろう。2AMの美しい声と熱い思いを、ファンは胸に刻みつけた。

（Text：Kiyori Matsumoto）

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