【コラム】韓国の受験事情、更に過熱！？今年の流行は・・・？

韓国では12日、大学の入学試験が行われた。いわゆる、日本でいう大学センター試験の事だが、今年は約63万人が受験したという。

毎年この時期になると、日本のメディアでもその過剰なまでの受験事情が報道される。遅刻しそうな受験生を白バイに乗った警察官が試験場まで送ったり、その試験場の前では先輩・後輩達による受験生に向けた応援合戦が繰り広げられる。また多くのアイドル達が受験生に向けてエールを送ったりもする。今年もまた、例年にもれずその光景が見られたのだが、最近の経済低迷に影響され大卒者の就職率が下がる一方の韓国では、今年、一風変わったものが流行している。

それは、「アザラシ」の肉から製造された漢方薬。長時間、アザラシの肉を煮込んで抽出したエキスを飲むと、”集中力・記憶力”がアップするというのだ。実際の味は、苦いというより、酸っぱいというそのエキスだが、先月韓国の食品・医薬品安全庁の検査の結果、効能は認められないという残念な結果となった。それでも”ひょっとしたら”という気持ちが働くのか、決して安くはないその漢方薬は予約待ち状況が続いているらしい。

また、試験会場近くの教会では、受験生の親が試験時間中（約8時間）ずっと息子・娘の合格を祈り続けるという。日本よりも学歴社会の韓国では、いかにして一流大学に入学するか、それが重要なのだ。多忙を極めるアイドル達でさえ、韓国では大卒者が多いのもそれを象徴している。しかし大学を無事に卒業しても、昨年の韓国では大卒者約22万人が就職先が見つからないという、過去最悪の結果となった。

年々過熱する韓国の受験事情。まだまだその過熱ぶりは続きそうな見込みだ。

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