【撮り下ろし＆独占インタビュー】舞台「伊賀の花嫁」③ 漢字一文字で表現するとドゥファンは「芯」、イルグンは「癒」。（水谷）

2017年01月10日 00:58

好きなセリフ、好きなシーンを教えてください。

ドゥファン:僕は好きなセリフがあります。「朱に交われば、シュラシュシュシュ」（笑）。最初に台本を見たとき、そんな難しい言葉はなかったので、すぐに読めたんだけど、「先に回れば～？」って読んじゃって、恥ずかしかったので、これは絶対に間違えないようにしよう！と思ったんです。しかも、この言葉を言うところが、こんなところで言うんだ！ってところなんです。「朱に交わればシュラシュシュシュ」って自信持って言うんですけど（笑）。日本語にまだ慣れていない韓国人のアイドルグループの末っ子が、変なタイミングで言うんで、何を思いながら言っちゃうんだろ、と最初は悩みながら演じていたんです。

イルグン:僕は「一件落書」です。

水谷:あははは！

◆ふたりとも、ダジャレ？（笑）

3人:そうなんですよ！

水谷:コメディなんですよね。

◆一件落着が、落書？日本語を間違えて覚えちゃってる、という感じ？（笑）

イルグン:そうなんです。日本語がそんなに得意ではないので。

水谷:大事が片付いた時に、一言言う台詞なんですよね。それがいいんですよ！僕が好きなセリフは、「行かずに後悔するより、行ってから後悔しろ」です。

ドゥファン:名言ですよね。

水谷:名言名言！今いい事言ったからメモしろって言うんだよね（笑）。

◆この物語は、婚活がテーマなんですか？

3人:そうです。

◆では、自分自身の婚活について。そして、理想の結婚相手について、教えてください。

ドゥファン:僕はまだまだ先の話だと思うんですけど、僕がやってるこの仕事を、理解しようとするわけじゃなくて、自然と理解してくれたらいい。そういう人が理想です。「あぁ、私、損してるかも」じゃなくて、

◆損してる？

ドゥファン:僕たち、お客さんに見てもらう仕事をしているわけじゃないですか？そういう仕事って、彼女には、なかなかいい思いをさせてあげられない仕事でもあるので。表には言えないから。そういうことを、頑張って理解しよう、とかじゃなくて、自然と理解できるような女性と出会いたいな。

イルグン:婚活……僕は今もしたいけど（笑）、まだ僕の仕事がまだまだなので、僕のファンの皆さんが納得する年や位置にいけたらしたいな～。

水谷:僕？僕にも聞きますか？（笑）

3人:あははは！

水谷:僕、１回してるんですよ。まあ僕は年齢的に隠さなくてもいいんですけど、まだ結婚しますよ！って目標はあります！だけど予定はありません！（笑）

◆どんなタイプが好きなんですか？

水谷:結局は…価値観かな。

ドゥファン、イルグン:お～お！

水谷:なにかひとつ結びついてることが、ずっと変わらなかったらいいと思います。結婚すると、いつか変わっちゃったりするんだよね。最初の気持ちをずっと忘れずに、価値観がズレないでいられたら。

ドゥファン:難しいですね、価値観…。

水谷:難しいけど、意外とそういうところなんじゃない？信じれるって。

◆食べ物の好みとか違っても大丈夫ですか？

水谷:どうでもいいよ。全然平気。

ドゥファン:そうなんだ。

水谷:でも、鍋とかって、一人で食べてもおいしくないじゃん。だからやっぱり、一緒に食べる相手って大事かもしれないね。一緒においしいなって言えることって、それは仲間とでもだけど、大事だよね。

ドゥファン、イルグン: そうですね。

◆稽古中のおもしろエピソードはありますか？

イルグン：稽古中、緊張しているのに、水谷さんがアドリブでおもしろいことを言うから、ほんとは笑っちゃいけないのに、笑っちゃうんです！（笑）

ドゥファン：セリフの先読みをしちゃダメなんですけど、こっちからこう投げたら、どういう風に返ってくるって、わかってるじゃないですか。でも、そこで返ってくる言葉がいつもと違ったら、笑っちゃったり（笑）。

水谷: 芝居って深いんだよ。「先読み」ってこともドゥファンはわかってるんだよね。芝居は先読みしちゃダメなんだよね。

ドゥファン：僕、それで何度も注意されてますから！僕、つい先読みしちゃうんですよー！（笑）

◆それではそろそろまとめましょう。その前に、先ほど水谷さんにお願いしていた、ふたりの印象を漢字一文字で表現すると？

水谷：ドゥファンは鉛筆の「芯」という字。鉛筆で書く時はやわらかいけど、中にしっかりしたものを持っているから。イルグンは「癒」。完全に癒し系だから。舞台にいるだけでほっこり、ほんわかする。

◆最後に見どころとメッセージをお願いします。

ドゥファン：日本の役者として活躍されている方と、Kpopのグループとして日本で頑張ってる役者初挑戦のイルグンお兄さんと僕たちのコラボレーションです。僕たちがまだまだ足りないので、完璧な芝居は出来ないかもしれないけど、その中でも、きっと何かを感じることが出来る舞台になれると思います。しかも年の初めなので、僕たちの舞台で「初笑い」いなったらいいなと思います。たくさん観に来てください！

イルグン：僕も日本の舞台に初めて出演するので、頑張ります！本当におもしろい舞台なので、観に来て、一緒に笑ってくれたら嬉しいです！

水谷：いろんな人たちが集まって、楽しめることが詰まった作品です。オムニバス作品なので、後半は全員が出てくるので、おもしろいと思います！とにかく笑ってくれたら嬉しいです！

（photo&text:Kiyori Matsumoto）

舞台「伊賀の花嫁」
1月13日～22日（全15公演）
銀座・博品館劇場

【撮り下ろし＆独占インタビュー】舞台「伊賀の花嫁」座談会インタビュー１
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