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【独占インタビュー】銀座・博品館劇場で上演中の舞台「SANZ Ⅱ」に唯一の韓国人キャストとして主演しているセヨン(MYNAME)に「The UNIT」から今作品に至るまでインタビューした。

2018年04月15日 18:06

4月11日~16日、銀座・博品館劇場で上演中の舞台「SANZ Ⅱ」に唯一の韓国人キャストとして主演しているセヨン(MYNAME)に、「The UNIT」出演から今作品に至るまでインタビューした。

◆KpopStarzは「The UNIT」に出演しているセヨンさんにも注目して記事を掲載し続けたんですが、あれだけ気持ちを注ぎ込んだ現場から、新しい舞台の現場へと、気持ちの切り替えはスムースにできましたか?

セヨン:いい部分だけを吸収できたらいいなと思ってます。「The UNIT」は歌手のいろいろなグループの人たちと一緒になったんですけど、なかなかそういう機会ってないんですよね。人生の中であるかないか、だと思う。全てに意味があって、僕は幸せでした。

◆「SANZ Ⅱ」は 出演者全員日本人の日本語の舞台。不安はありませんでしたか?

セヨン:スタッフも全員日本人で、韓国人はボクひとりです。みなさんKpopとか全く知らなくて、「東方神起先輩は日産スタジアムでコンサートするんですよ!」って言うと、「えっ!ホントに!」「すごいね!」って。だからMYNAMEのことなんて知らないんですよ(笑)。

◆それはまた新鮮な感覚ですよね?

セヨン:はい!だから僕的にはいいところでもありました。MYNAMEのことを何も知らないから、僕のことをMYNAMEのセヨンじゃなくて、「セヨン」って最初から見てるから。

◆なんの先入観やイメージも持たずに、セヨンという人間を見てくれる。

セヨン:そうなんです。だから僕が見せたことが、セヨンのイメージになる。

◆今回「SANZ Ⅱ」でセヨンさんが演じる役は、どんな役ですか?

セヨン:永士(えいじ)という役なんですけど、現実の世界と死後の世界の間の世界にいます。永士の人生は孤独で、生きるのがつらいと思ってて、友達もいないし、まわりには誰もいないひとりぼっちの世界。

◆印象的なシーンを教えてください。

セヨン:僕らの舞台の最後のシーン。永士がどうなるか?これからどうなっていくのか?全部が入ってるから、僕としても見せ場だし、このシーンを一番深く練習しました。

◆ダンスをするシーンはありますか?

セヨン:もちろん動きのあるシーンはあるので、ダンスと言えるかもしれないですけど、僕的には、セリフじゃなく感情で表現するっていうことだと思っていて、だから「動きがある演技」をしています。

◆今まであまり使ったことのない日本語のセリフはありますか?

セヨン:ほとんど全てです。「かき分けていく」「三途の川」「死後の世界」とか(笑)。僕は台本のセリフを覚える時、普段の生活でもセリフを入れてしゃべってるんです。そうしないと僕は覚えられないんです。「最近オレは、踊ることに感情をぶつけたい」とか、ゲームをしながら「あぁ、今はゲームで感情をぶつけたい」とか(笑)。こういう風に覚えるのが、僕には楽なんです。

◆今回の舞台はエピソードが1~3まであって、その中から毎回2つのエピソードを組み合わせた舞台が観れるという構成なんですよね。

セヨン:はい。死後の世界って、いろんな人が死ぬから、ひとりの死についてだけやるのは寂しい感じでしょ。だから3人が死ぬんです。3人のエピソードがあるんですけど、2つしか観せれないから、今日はAとB、明日はBとCっていう感じで、日によって内容が変わります。こういう舞台は僕も初めてです。

◆演出家からはどのようなアドバイスがありましたか?

セヨン:僕は「演出家さん運がある」って今回も感じました。今までもいろんな演出家さんと出会ったんですけど、みんないい人だったし。今回特別だったのは、「こうやったら、こうやって」という演出じゃなくて、「セヨンがやりやすい動きをしてみて。セヨンが考えてる永士を見せてくれたら、ダメなところだけ僕は言います。だから自由に演技してください」って。僕は最初は、あまり時間がないから、ここはこうやって、って決まってる演出を練習したかったんですよ。でも今思うと、自分の感情で、自分が動けるところへ動いて、ちゃんと自分の永士を作れるように演出してくれたことが、本当に嬉しいんですよ。役者として嬉しいんです。

◆自分が考えていかないと、指示を待っていては何も進まない。

セヨン:そうです。だからもっともっと自分が永士に深く行かないと、全然演技にならないんです。例えば、数字でいうと、10まであるうちの1から5までを自分で作ったら、6とか7を演出家がアドバイスしてくれるから、僕が8を作って、最後は10まで行く!という感じなんです。

◆最初の1~5までを自分自身が役に深く向き合って作らなくてはいけないんですね。

セヨン:はい。そうなんです。今までは1~5までを作ってくれて、そこに僕の意見を入れる感じが多かったから。先輩たちも、上から教える感じじゃなくて、「セヨン、永士って、何を考えてるかなぁ?」って、友達と相談するみたいに話して、一緒に作ってくれるって感覚が、僕にとっては全てが勉強なんです。休憩時間に座ってたら、隣に先輩が来て、「今日の永士って、なにを考えてた?」って普通に聞いてきて、「オレはこう考えました」って言うと、「あぁ、そう!それもありだね。でも、こういうのはどう?」って言われて、僕も「それもありなんですよね」って。時間はかかるんですけど、時間をかけるともっと永士を理解できるから嬉しいです。(⇒もっと読む

(text:Kiyori Matsumoto)

【独占インタビュー】MYNAMEセヨン、舞台「SANZ Ⅱ」に主演①
独占インタビュー】MYNAMEセヨン、舞台「SANZ Ⅱ」に主演②

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