【投稿レポ】FTISLANDがZeepに帰ってきた!(1)
2013年10月11日 09:06
FTISLANDがZeppに帰って来た。
2011年夏のツアー「Messenger」以降、アリーナ級のツアーが続いていたFTISLANDが、2年ぶりに全国6都市を回るZeppツアーを開催している。今回は、同ツアー3回目の公演となった、8日に行われたZepp Sapporo2日目のステージの模様をお伝えしたい。
■ 【ライブレポ】FTISLANDがZeepに帰ってきた!(2)
1日のZepp Tokyoを皮切りに始まった今回のツアー。韓国で発売されたデビュー6周年記念ミニアルバム『Thanks to』の活動を並行して行っていたため、東京のライブのあと一旦帰国。週末のテレビ収録を終えて再入国するという忙しさだが、「ライブが楽しい」と語るメンバーはみんな輝く笑顔でステージに立っていた。
札幌でのライブは初めてということもあり、ファンにとっては待望のステージとなったZepp Sapporoでのライブ。インタビューで「大きい会場でライブができるようになったのは嬉しいことだけれど、ファンとの距離が遠くなってしまうのは淋しいから、Zeppのような小さい会場でもまたライブをやりたいし、まだ行ったことのない地方でやりたい」と語っていたメンバーにとっても楽しみにしていたライブに違いない。
今回のツアーは、FTISLANDのライブでは初めてのオープニングアクトが行われた。ステージに立ったのは、同じFNCエンターテイメント所属の第3のボーイズバンド「N.Flying」(関連記事:RAINBOWジェギョンの弟、バンドのドラマーとして日本デビュー)。20歳前後の4人で構成されたこのバンドは、今回のツアーのステージすべてでオープニングアクトを務めることになっている。
オープニングアクトでの登場も4回目となり、観客にももう何度も見ているという人もいて彼らの軽快なリズムに合わせて声を掛けたり、たどたどしくも愛らしい日本語のMCに歓声をあげたりと、客席の方もN.Flyingのステージを楽しむ空気があって、メンバーも気持ち良くステージを務めていたのではないだろうか。
彼らのステージについてイ・ホンギも「僕達にはこんな風な(ステージを準備してくれる)先輩がいなかったから残念だ」と言うほどに、N.Flyingは恵まれたスタートを切ったのだろう。
約15分のN.Flyingのステージの後、午後7時からFTISLANDのステージが始まった。
MCの中でホンギも話していたが、これまで夏のステージは、ポップでロックテイストの強い曲中心で、冬のステージはバラードやソロステージで少しゆったりしたイメージのセットリストで構成されるのが定番になっていたのだが、今回、夏でもなく冬でもない季節のセットリストを決めるのに悩んだという。しかしツアーのタイトルが「REPLAY」と決まった時、これまでのFTISLANDを振り返るようなセットリストを作ろうと思い立ったという。その言葉通り、今回のステージは最近のヒット曲や、ライブ定番曲と、インディーズ時代の懐かしい曲を織り交ぜた、FTISLANDの歴史を垣間見るような構成になっていた。
ステージに登場した5人は、これまでのアリーナでのステージで見せてきたカラフルでポップな印象の衣装ではなく、モノトーンで統一されたシンプルなもので、いつも公私共に奇抜なファッションを見せてくれるホンギも、黒で統一されたシンプルな装いだった。それは「飾らない、素のままのFTISLAND」を見せるという表現なのだろうか。セットも組まずシンプルに楽器と機材を並べられただけのステージに現れた5人は、ただ「音楽」というツールだけを手にして私達の前に現れたように思われた。
ホンギ自作曲「Black Chocorate」からのオープニング4曲は、6月に発売されたアルバム『RATED-FT』からの曲で、夏のツアーでも演奏された。どの曲もFTISLANDらしいポップな印象を残しながら、重厚感を増した「これからのFTISLAND」を予感させるような曲で序盤を盛り上げていく。
その次に演奏した「I Believe Myself」と「Memory」。この2曲を続けるところが、今回のツアータイトル『REPLAY』を象徴するようだった。「I Believe Myself」は2010年、ギターのスンヒョンが加入して最初にリリースしたインディーズ時代の曲、そして「Memory」は先月韓国でリリースされた最新曲。この曲は韓国では初の自作曲(イ・ホンギ作詞曲)のタイトル曲で、FTISLANDにとって新たなステップとなった曲だ。過去と現在の両極にありながら、いずれも新たなスタートを意味するこの2曲は今とこれからのFTISLANDを表現するにふさわしい2曲だろう。(続きはライブレポ(2)へ)
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