【ライブレポ】SUPER JUNIOR-K.R.Y.、日本武道館で感動の3日間ライブ!
2013年01月30日 08:33
今月23日に初のシングル『Promise You』をリリースした「SUPER JUNIOR-K.R.Y.」が22日から24日までの3日間、日本武道館で「SUPER JUNIOR-K.R.Y. SPECIAL WINTER CONCERT in BUDOKAN」を行った。今回のシングル「Promise You」はSUPER JUNIOR-K.R.Y.としては初のCD化で、日本のライブに合わせて制作されたSUPER JUNIOR-K.R.Y.初の完全日本オリジナル曲だ。
約2年ぶりとなる単独全国ツアーである今回のツアーは、昨年11月19日にパシフィコ横浜国立大ホールからスタートした。パシフィコ横浜での公演は11月19日から21日までの3日間、そして神戸ワールド記念ホールでの公演が12月22日から24日までの3日間行われた。今回は、昨年末のツアーの申し込み数が多く、ファンからの強い要望があったため、追加公演として開催された。SUPER JUNIORとして2008年に日本で初のワンマンイベントを行ったのが日本武道館。今回の追加公演は、その思い出の場所での開催となった。
東京公演では3日間で3万6千人、全3カ所9公演で7万2千人を動員する人気ぶり。チケット応募総数150万件を越えるプレミアムライブとなった。
SUPER JUNIORは、2005年に「Twins」でデビューした韓国のグループ。2011年には日本で本格的に活動をスタートさせ、公式デビューはしていないものの絶大な人気を誇る。SUPER JUNIOR-K.R.Y.は、SUPER JUNIORのヴォーカルライン3人で構成され、2006年にtvn開局記念ドラマ『ハイエナ』のOST曲「一人だけを」でデビューした男性バラードグループ。グループ名のK.R.Y.は、メンバーのイェソン(YeSung、28)、リョウク(RyeoWook、25)、キュヒョン(KyuHyun、24 )のイニシャルから。
「SUPER JUNIOR-K.R.Y. SPECIAL WINTER CONCERT in BUDOKAN」初日の1月22日。開演前から会場は、E.L.F.(SUPER JUNIORのファン)の手にするペンライト、SUPER JUNIORのオフィシャルカラーであるパールサファイアブルーのライトに包まれ、公演のスタートを心待ちにしていた。
会場が暗くなると同時に、「SORRY, SORRY-ANSWER-」のスローなメロディーが流れると、E.L.F.はパールサファイアブルーのペンライトを手に、一斉に歓声とともに立ち上がった。K.R.Y.の3人がステージ上段から姿を現すと同時に、会場内にはさらに大きな歓声が広がった。
昨年にリリースされたSUPER JUNIORのカムバックアルバム『Sexy, Free & Single』に収録され、SUPER JUNIORの愛するファン、E.L.F.のために作られた曲「FROM U」では、E.L.F.の掛け声も入り盛り上がりを見せた。
「FROM U」に続き、「みなさん、SUPER JUNIOR-K.R.Y. SPECIAL WINTER CONCERT in BUDOKANへようこそ」とキュヒョンの挨拶からMCが始まると、再び大きな歓声が起こる。「新年明けましておめでとうございます」と新年の挨拶に続き、「みなさん、お元気ですか?SUPER JUNIORの兄さん、イェソンです。今日は久しぶりの武道館ということで、気合い入れてやっていきましょう。今日もよろしく!」(イェソン)、「こんばんは~、リョウクで~す。武道館は5年ぶりですね。K.R.Y.として武道館でライブができて本当に嬉しいです。みんなありがとうございます。みなさん、楽しんでください」(リョウク)、「いらっしゃいませ~、僕はキュヒョンです。よろしくお願いします。バラードのコンサートではありますが、今日は武道館で皆さんと一緒に新年会をやりたいと、楽しくやっていきたいと思います。みなさん、今日本当にヤバいです」(キュヒョン)と新年の挨拶に続き、各メンバーそれぞれが自己紹介をした。
SUPER JUNIORの1stアルバに韓国語でカバー収録されているEXILEの「Believe」、SUPER JUNIOR-K.R.Y.の初のシングル『Promise You』にカップリングカバー曲として収録されている一青窈の「ハナミズキ」を熱唱。3人のバランスの良く、心に響く、美しいハーモニーに酔いしれた会場は、感動の色に包まれていた。MCの後、リョウクのピアノ伴奏による「凝結」「それだけです」に続き、スペシャルステージが続いた。
昨年末のツアー、横浜、神戸ではクリスマスの演出がされたスペシャルステージとなっていたが、今回の日本武道館ではブロードウェイをイメージしたスペシャルステージで、「The Midnight Chicago Diet」「Mirror」とK.R.Y.の歌声とともに軽快なダンスを披露し、ミュージカル風なスペシャルステージを見せた。
続くMCで、「去年のライブを観たと言う方々のために新しいコーナーを用意してみました。ミュージカルを観ている感じですよね」とキュヒョンが言うと、リョウクは「キュヒョンさんステップ・・・もう一回ステップを見せてください」と振ると、自分のパートを歌いながらステップを踊った。それ見たイェソンが「申し訳ないのですが、キュヒョンさんのやったのはステップではなく、ただ体をゆらしているだけですよ。ステップはこのようにするのです」と、軽やかなステップを踊り、会場を沸き立たせた。続いて、キュヒョンがリョウクに「リョウクさん、ステップを」と振ると、少し恥ずかしげにポールダンスを踊るリョウク。会場はさらに歓喜の声に包まれた。
リョウクは「2013年になりましたよね。2人は新年の計画を立てましたか?」と質問。「新年には日本語を勉強することにしました。ワイルドだろ」とキュヒョン。「新年には、日本の文化にどっぷりつかってみようと思います」と言うイェソンに、キュヒョンは「どうやってどっぷりつかるのですか?」と切り返すと、イェソンは「いまの僕の姿を見ればその通りですよ」と答えると、会場からは一斉に「え~??」の声が。そんな中、リョウクは「2013年はK.R.Y.コンサートをたくさんして、みなさんに会う日がたくさんあればいいなと思っています」と、3人それぞれの2013年の抱負を語った。
久保田利伸の「LA LA LA LOVE SONG」に続いたのは、待望のソロステージ。個性豊かなK.R.Y.メンバーそれぞれのカラーの出たソロステージは、E.L.F.が存分に楽しむことができるソロステージとなった。
ヲタクで知られるキュヒョンは、学生時代にファンだったというアニメ『スレイヤーズ TRY』のテーマ曲「somewhere」、自らがファンだというflumpoolの「残像」を熱唱した。キュヒョンが今回の日本武道館での公演のために「歌詞があまりにも多くて難しかったけど、ついに全部覚えました」と語ると、会場には称賛の声が広がった。
続くリョウクは、ジャスティン・ビーバーの「Baby」を学生服風の衣装を着てダンスパフォーマンスとともに披露し、会場はそのキュートさに魅了された。また、いきものがかりの「ありがとう~帰りたくなったよ」を透き通るような高音で熱唱した。
ソロステージの最後はイェソン。自身の存在をみなさんに知ってもらえるきっかけとなった曲だという「君じゃなければダメだ」、また僕をこのステージに立たせてくれた曲だという「I Do」を、ハスキーな中にも温かみのある歌声で思いを込めて熱唱した。
ソロステージ後、MCを挟みながら、「Your Eyes」「Midnight Fantasy」「Loving You」「The One I Love」を熱唱し、本編は幕を閉じた。
昨年の5月に開催された東京ドームでのSUPER JUNIORのワールドツアー日本公演「SUPER SHOW 4」で見せた、会場が一体となった感動のパールサファイアブルーの海から、ウェイブを起こし、アンコールを熱望するE.L.F.達。その期待に応えるべく、「Bittersweet」からアンコールは始まった。
イェソンは「実はSUPER JUNIORは2005年にデビューしてアルバムが出ましたよね。そしてK.R.Y.はSUPER JUNIORのユニットとして初めて年2006年に結成されました。でも、2013年に初めてのシングルが出ます」「本当に前から出したいと思っていたシングルだった。本当に、本当に出したいと思っていました。本当にありがとうございます。みなさんのおかげでシングルを出すことができます」と、感謝の気持ちを語った。
そして「このシングルには僕たちが今日のコンサートの始めの方に歌った『ハナミズキ』も収録されています。MVもありますよね」とリョウク。イェソンは「MVは本当にみなさんのことを考えて、みなさんの気持ちにあった、日本のみなさんの心を現すような、そんなMVですよね」と続けながら、MVの撮影秘話を語ってくれた。
アンコールでのMCでイェソンは、「僕たちSUPER JUNIOR-K.R.Y.の予定されているコンサートは明日と明後日の武道館で最後になります。コンサートが終わって、また僕たちが頻繁に会えなくなっても、僕達3人、そして他のSUPER JUNJIORのメンバーのこともずっと忘れないように、この歌をそばに置いてほしいなと思っています」「本当に時間が経つのは速いですよね。僕たちSUPER JUNIOR-K.R.Y.はようやく、いろいろな苦労を乗り越えて、このステージに立ちました。僕は、その気持ちがあるのでみなさんに会うのも楽しいですし、会えて嬉しいですし、とっても幸せな気持ちで、ちょっと浮かれてしまいました」と、感動の気持ちを率直に伝えた。
また、リョウクが「青いウェイブが見たい」と言うと、会場が暗くなり、各階ごとのE.L.F.たちがウェイブを作った。「実は昨日、これが僕の夢に出てきた」と語った。
最後の曲の前にイェソンが「2人はSUPER UNIOR-Mの活動をしていたので、中国からすぐに駆けつけてくれたんですよ」「僕は一生懸命家にいて・・・」と言うと、キュヒョンは「家で何をしていたのですか?」と言い、会場の笑いを誘った。
アンコールの後のMCで「アンコールの前に急に昔のことを思い出しました。みなさんの中にはご存じない方もいるかもしれないのですけれども、K.R.Y.が初めて日本に来た時のことです。『ハイエナ』というドラマのOSTのおかげで日本に来ることができたのですが、その時はまさかこんな時が来るとは思ってもみませんでした。本当にたくさんの方々が僕たちを応援して会場を埋め尽くしてくださった姿を見ると、僕たちがこれ以上歌えないというところまで歩いて行って、ベストを尽くさなければいけないと思いました。最後まで一緒にいてくださいますよね」とキュヒョン。「今日は本当に嬉しいです。1階の皆さんだけでなく2階のみなさん、3階のみなさん、どうもありがとうございます」とリョウクが続け、最後にイェソンは「至らない僕たちのために、このようにコンサートを観に来てくださったみなさん、本当にありがとうございました。これからも良い歌を歌うことでみなさんの期待に応えていきたいです」と語った。
SUPER JUNIOR-K.R.Y.は、冒頭のMCでキュヒョンが「バラードのコンサート」と紹介したように、心のこもった温かい透明感のある優しい、そして時には力強い歌声を、歌唱力の優れた3人の絶妙なハーモニーで聴かせるヴォーカルグループのように思われる。そして、そんな彼らのE.L.F.に対する想い、またE.L.F.の彼らに対する想いが重なり、両想いになったときに、このような素晴らしいステージができるのだと感じた心の温まるライブだった。
そんな彼らの個性的なユーモアたっぷりのMCも十分あり、歓喜と感動に包まれた会場は、3人が舞台から降りてもしばらくは歓声が上がっていた。今後の彼らの活動に期待したい。
■「SUPER JUNIOR –K.R.Y. SPECIAL WINTER CONERT in BUDOKAN」SETLIST
01: SORRY,SORRY-ANSWER-
02: H.I.T
03: FROM U
04: Believe
05: ハナミズキ
06: 凝結(Coagulation)
07: それだけです(Just You)
08: The Midnight Chicago Diet
09: Mirror
10: LA LA LA LOVE SONG
11: Somewhere
12: 残像
13: Baby
14: ありがとう~帰りたくなったよ(22日23日) 三日月(24日)
15: 君じゃなければダメだ
16: I Do (The One)
17: Your Eyes
18: Midnight Fantasy
19: Loving You
20: The One I Love(一人だけを)
<アンコール>
21: Bittersweet
22: Promise You
23: SKY
(文:Melissa K.、写真:エイベックス)
■ SUPER JUNIOR-K.R.Y.の暖か冬空港ファッション 日本武道館公演終え帰国【写真8枚】
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