【ライブレポ】INFINITE、初のワールドツアー日本最終公演を最高の演出・パフォーマンスで飾る
2013年09月21日 14:27
INFINITE初のワールドツアー「2013 INFINITE 1ST WORLD TOUR」の4都市7公演のジャパンツアーは、9月18、19、20日の横浜アリーナ3daysで幕を閉じた。ここでは、ジャパンツアー最終地・横浜の初日18日のライブレポートをお届けします。
<MUSIC IS DEAD><INFINITE IS DEAD>------オープニングの映像に映し出された文字は、音楽を失った世界の絶望を表していた。
ステージに現れた7人は鎖につながれ拘束されている。だがINFINITEは音楽を求めて立ち上がり、「DEAD」と言われ音楽から遮断された世界を、今からひっくり返そうとしている。それは音楽のなくなった世界へのアンチテーゼ。既に場内はINFINITEの描く世界に飲み込まれていた。7人が鎖をひきちぎり、ONE GREAT STEP!大きく一歩を踏み出すと大歓声が巻き起こり、韓国でリリースした最新ヒット曲「Destiny」でライブにドロップイン!「Tictoc」「Paradise」と3曲歌い終えたところで、この日最初のMCでファンに挨拶。
「東京のみなさんがホント大好きなホヤです!」(ホヤ)、「みんな僕達に会いたかったよね?」と繰り返し聞くソンギュ、「ドキドキしています」(L)、「最後まで僕達から目を離さないでくださいね!」(ソンジョン)
ミディアムテンポの曲でムードは変わり、続くソロコーナーではメンバーそれぞれの個性を発揮したステージを披露した。ソンヨルとソンジョンはDJ&キーボードプレイからラップで弾け、ホヤ&ドンウはセクシーで軽快なダンスとラップを披露、Lはベンチでギターを弾き、最後に隣に座っていた白い大きなクマのぬいぐみにキスをしてはにかむ。ウヒョンは明るくポップな<ハート王子>の名にふさわしくたくさんの笑顔をふりまき、ソンギュは韓国でソロリリースした「60 Seconds」を全く違ったアレンジに変え、14人のバイオリニストをバックにゴージャスにして荘厳な雰囲気で圧倒した。
ソロコーナーが終わって、「誰のソロステージが一番良かったですか?」と観客に投げかけると、場内は口々に自分にとってのベストメンバーの名前を叫び、メンバーの笑顔からもソロコーナーへの手ごたえを感じているようだ。場内の熱気を少し落ち着かせるように、後半はバラードで始まり、じっくり歌を聴かせる。場面転換に挿入される映像では、敵に捕まってしまったLを助け出すための計画を6人が練っている。映像もクライマックスへ向かっていた。
「Nothing’s over」「Cover girl」は花道やサブステージなどメンバーがステージ全部を自由に動き回って、会場全体がひとつになって楽しんだ。そして日本でリリースしたシングルヒット曲「Be Mine」「B.T.D」と加速する。お馴染みの<さそりダンス>がキマッた瞬間の「うわぁー!」という歓声はこの日一番大きかった。
「楽しい時間はいつもあっという間に過ぎていきます」(ホヤ)、「もう終わる時間になってしまいました。泣く泣く、ですかー?コンサートの始まる前に戻りたいです」(ウヒョン)、「戻らないですよね。本当に残念です」(ソンヨル)と名残惜しそうな言葉を残し、「Man in Love」「Chaser」で本編の幕をスパッと閉じた。
すぐに場内にはトラワ、トラワ!の戻ってきてコールが巻き起こり、映像のフィナーレで、音楽を自分達の手で取り戻したINFINITEの誇らしい姿に胸が熱くなった瞬間、アンコールが始まった。アンコールからエンディングまでの3曲が実に圧巻だった。多くのアーティストがアンコールはラフにくだけた雰囲気で登場するが、INFINITEは全く違っていた。まるでここからライブ本編のオープニングであるかのように、緊張感のある気迫のこもったソリッドなパフォーマンスを繰り広げる。そして「ライブが終わるのは惜しいですけど、楽しくて幸せでした」「ずっと一緒に行きましょう!」「絶対に戻ってきますので、待っててください」と再会の約束をして、最後は「With」で終わりを告げた。舞い上がる白い紙ふぶきの中、手を取り合って深々と礼をする7人は、光と歓声のシャワーの中でキラキラと輝いていた。
今回のINFINITEのライブは、日本のファンが今見たい!と思っているアリーナクラスの会場を使った最高の演出、最高のパフォーマンスだった。
その要因は、1)生バンドによる演奏。曲の途中のブレイクなど、その日の自分達の呼吸で音楽をクリエイトできる魅力を発揮した。2)ステージには花道が贅沢に前へ横へと長く取られていて、メンバーがファンの近くまで行くことができる。ときどきステージを飛び下り、ファンが手を伸ばせば届くほど近くの通路を走り抜けるメンバーに場内の温度は上昇!3)MCは日本語。ソンギュのなめらかな日本語には驚かされたが、伝えたい思いを一生懸命日本語で語りかけてくれるメンバーの言葉に会場は感動に包まれた。ファンとのコール&レスポンスの盛り上げ方も、今までのライブ経験の積み重ねから会場の空気をガッチリ掴み、声援はどんどん大きくなっていく。日本語でメンバーを引っ張るホヤは、しゃべり出しはいつも「みなさーん!」と呼びかけ、ファンは笑顔になった。
4)シングルヒットした楽曲はオリジナルの99.9%のシンクロ率を誇るダンスパフォーマンスでキッチリ魅せる。韓国で活動している楽曲はユーチューブで観ることは出来ても、目の前で生のパフォーマンスを見れるのが来日ライブの醍醐味。5)ストーリー仕立ての映像とメンバーの迫真の演技。映画のようにしっかり作り込んだ映像とライブステージが交互に展開し、「音楽のなくなった世界から、音楽でINFINITEが世界を救う」というコンセプトに沿った物語がライブ展開と並行して場内の気持ちをひとつに高めていった。6)本編スタートさながらの気迫のこもったアンコールが最後まで観客を圧倒した、からだと言える。
ツアータイトルの「ONE GREAT STEP」は、1969年にニール・アームストロング船長がアポロ11号で人類初の月面着陸したときに言った「ONE SMALL STEP」からインスパイアされて付けられた。INFINITE初のワールドツアーで、彼らは大きく跳躍した。
(文・写真:Kiyori Matsumoto)
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